ケレド=ザーラム†
概要†
カテゴリー | 地名 |
---|---|
スペル | Kheled-zâram |
異訳 | ケレド=ザラム |
その他の呼び名 |
解説†
クズドゥルでの呼び名*1で、共通語では
霧ふり山脈の東側、モリアの東門があるナンドゥヒリオンの谷にある、暗い水をたたえた湖。長めの卵形で、谷の北側にある峡谷へ向けて深く突き刺さった槍の穂のような形をしている。峡谷の奥には段々の滝があり、『unfinished index』によるとこの滝の水はケレド=ザーラムに注いでいる。
ギムリとガラドリエルは、ケレド=ザーラムの水は暗く、キビル=ナーラの泉は冷たいと語っている。
湖の南の端は明るい空の下で影も届きませんが、その水は暗い色をたたえていました。ランプのともる部屋から仰ぎ見るよく晴れた夕暮れの空のような深い
藍色 をしていました。水の面 は小波 一つ立たず静まりかえっています。その周りはなだらかな草地が、木一本生えていない湖の縁まで、ゆるい勾配 を描いて、途切れなく続いていました。*2
ドワーフの聖地†
「あれはドゥリンの石だ!」と、ギムリが叫びました。「ちょっとだけ寄り道をして、この谷間のふしぎを見ないでは、ゆかれませんが!」*3
上古に不死のドゥリンはこの湖を覗き込み、自分が王位につく幻影を見た。それが切っ掛けになってカザド=ドゥーム(モリア)が築かれたという。以来ケレド=ザーラムはドワーフの聖地として崇拝され、ドゥリンが初めて湖を覗いた場所にはこれを記念するドゥリンの石(Durin's Stone)が立てられた。だが第三紀末には石柱の先は折れ、表面は風雨にさらされてひび割れ、刻まれていたルーン文字も薄れて読めなくなっていた。
指輪の仲間がモリアを出た直後、ギムリと彼に誘われたフロド・バギンズ、そしてフロドに付いてきたサムワイズ・ギャムジーの三人は、ドゥリンの石が立つ場所からケレド=ザーラムの湖面を覗き込んだ。そのときは昼間だったにもかかわらず、湖面には山々に囲まれた星空が見え、水辺に屈む彼ら自身の姿は見えなかった。
「ああ、美しくも妙なるケレド=ザーラムよ!」と、ギムリがいいました。「ふたたびドゥリンの目覚める日までその冠の横たわるところ。いざさらば!」*4
画像†
ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定†
湖畔にはドゥリンの石があり、湖には常に星空が映っているのが再現されている。
コメント†
最新の6件を表示しています。 コメントページを参照