第四紀

概要

カテゴリー年表
スペルThe Fourth Age
その他の呼び名

解説

中つ国第三紀は終わり、新しい時代が始まった。新しい時代の始まりを整え、保存してさしつかえないものはこれを保存する、これがあんたの仕事じゃ。というのは、多くのものが救われたとはいえ、今や多くのものが消えていかねばならぬからな。三つの指輪の力もまた終わった。そしてあんたの目にはいる土地のすべて、またその周辺に横たわる土地のすべてが、人間の住む場所となろう。なぜなら、人間の支配する時代が来たからじゃ。最初に生まれた者たちは衰えゆくか、去って行くのじゃ。」*1

中つ国の歴史で、力の指輪が去ってからの時代。人間の時代。人間以外の「口を効く種族」がすべて衰退する時*2でもある。

トールキンによると、我々の現代より約6000-8000年前が『指輪物語』の時代、つまりその頃に第四紀が始まる。現代は第五紀か第六紀に相当するということである。

年表

第三紀3021年より続く。

ホビット庄暦事象
11422ホビット庄の暦では、この年の始まりと共に第四紀に入る。ただしホビット庄暦の年数はそのまま継続する。
61427小足家のウィル庄長職を辞任する。サムワイズホビット庄庄長に選出される。ペレグリン・トゥックロング・クリーヴのダイアモンドと結婚する。エレスサール王、勅令を発して、人間ホビット庄に入るを差し止める。王はホビット庄を、北方王国保護下にある自由地とする。
91430ペレグリンの息子ファラミア生まれる。
101431サムワイズの娘金捲毛(ゴールディロックス)生まれる。
111432「偉丈夫」と称せられたメリアドクバック郷館主となる。エオメル王ならびにイシリアンの奥方エオウィンから、見事な祝いの品々が送られる。
131434ペレグリントゥック一族の家長となり、セインとなる。エレスサール王セイン館主、並びに庄長北王国の顧問官とす。サムワイズ殿、二期目の庄長に選出される。
151436エレスサール王北方王国に行幸、イヴンディム湖のほとりに滞留する。王、ブランディワイン橋に行幸、友人方と挨拶する。王、サムワイズ殿にドゥーネダインの星を与えられる。エラノールアルウェン王妃付き侍女となる。
201441サムワイズ殿、三度庄長となる。
211442サムワイズ殿とその及びエラノールゴンドールに赴き、かの地に一年滞在する。トルマン・コトン殿、庄長代理を勤める。
271448サムワイズ殿、四度庄長となる。
301451美しのエラノール向が丘連丘緑樫のファストレドに嫁す。
311452向が丘連丘から塔山丘陵(エミン・ベライド)に至る西境は、王の贈与によってホビット庄に加えられる。多数のホビットがこの地に移住する。
331454ファストレドエラノールの息子、髪吉エルフスタン生まれる。
341455サムワイズ殿、五度庄長となる。サムワイズ殿の願いにより、セインファストレド西境の区長に任ずる。ファストレドエラノール塔山丘陵塔の下に居を定める。この地に、彼らの子孫、塔の下髪吉一族、子々孫々に至るまで居住する。
411462サムワイズ殿、六度庄長となる。
421463ファラミア・トゥックサムワイズの娘金捲毛(ゴールディロックス)を娶る。
481469サムワイズ殿これを最後に七度庄長となる。1476年、任期の終わる時は、96歳。
611482サムワイズ殿の妻ローズ夫人、夏至の日*3に死ぬ。9月22日、サムワイズ殿、袋小路から馬を進め、塔山丘陵に来て、最後はエラノールに見送られる。その髪吉家に伝えられる赤表紙本は、この時彼がエラノールに与えたものである。髪吉一族の間にエラノールから伝えられたいい伝えによると、サムワイズ三つの塔を過ぎて、灰色港に赴き、最後に残った指輪所持者として、を渡って去ったという。
631484この年の春、ローハンからバック郷に伝言があって、エオメル王、いま一度ホルドヴィネ殿に会いたい由。この時メリアドクすでに老齢(102歳)だが、いまだ矍鑠としていて、友のセインと相談の後、二人は直ちに各自の財産、職務をめいめいの息子に譲り、馬でサルンの浅瀬を渡って去ったまま、二人の姿はその後再びホビット庄に見られない。後の噂では、メリアドク殿はエドラスに来て、その年の秋エオメルの薨ずるまで、彼と共におり、その後、メリアドク殿とセインペレグリン殿は、ゴンドールに赴き、短き余生をこの国で過ごしたすえ、遂にみまかって、ゴンドールの高貴な死者と共に、ラス・ディネンに葬られたという。
1201541この年の3月1日、エレスサール王遂に崩御される。メリアドクペレグリンの棺台は、この偉大なる王の傍らに並べ置かれたと伝えられる。この後、レゴラスイシリアンで灰色の船を建造し、アンドゥインを下って、を渡った。彼と共に、ドワーフギムリも行ったという。この船が去った時、中つ国では、指輪の仲間は跡を絶った。
172*41592ペレグリンの曾孫の依頼によって、ゴンドールの王の祐筆フィンデギルセイン本から筆写した西境の赤表紙本写本を完成させる。

第四紀の西境に関して

指輪物語』において、西境に関する事柄は序章、及び『追補編』の第四紀の年表(上掲)で触れられているが、その内容は英語原書の版によって以下のように異なる(初版の訳は項目編集者訳)。邦訳の底本でもある第二版での変更はトールキンによる改訂である。
2004年版での変更は、第二版はミスにより1455年と1462年の項が1455年にまとめられているとの推測に基づく。

初版(1954, 1955年出版)第二版(1966年出版)2004年版
序章「三 ホビット庄屋の社会秩序」に次の文を追加「四が一の庄のほかに、東境と西境があり、バック郷があった。西境はホビット紀元1462年にホビット庄に加えられた。」*5
「ホビット庄記録に関する覚え書き」の節を追加
同左
2005年版で1462年を1452年に変更
1452(項目なし)「向が丘連丘から塔山丘陵(エミン・ベライド)に至る西境は、王の贈与によってホビット庄に加えられる。多数のホビットがこの地に移住する。」*6同左
1455「サムワイズ殿、五度庄長となる。」「サムワイズ殿、五度庄長となる。サムワイズ殿の願いにより、セイン、ファストレドを西境の区長に任ずる。ファストレドとエラノール、塔山丘陵の塔の下に居を定める。この地に、彼らの子孫、塔の下の髪吉一族、子々孫々に至るまで居住する。」*7「サムワイズ殿、五度庄長となる。」*8
1462「サムワイズ殿、六度庄長となる。サムワイズ殿の願いにより、セイン、ファストレドとエラノールを西境(新たな居住地域)の区長に任ずる。二人は、塔山丘陵の斜面に居を定める。この地に、彼らの子孫、西境の髪吉一族、子々孫々に至るまで居住する。」*9(項目なし)
邦訳では「サムワイズ殿、六度庄長となる。」
「サムワイズ殿、六度庄長となる。サムワイズ殿の願いにより、セイン、ファストレドを西境の区長に任ずる。ファストレドとエラノール、塔山丘陵の塔の下に居を定める。この地に、彼らの子孫、塔の下の髪吉一族、子々孫々に至るまで居住する。」*10

コメント

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  • よく考えてみると、「旅の仲間」のうち故郷?で最期を迎えることができたのは、ゴンドールを広く取ればボロミアと、ガンダルフ?だけじゃないでしょうか。ほかの人は生まれ育ったところでは永久の眠りにつけなかったようですね。ボロミアを除けばおおむね幸せな最期だったようですが。 -- カイト
    • アラゴルンも一応故郷で眠りに付いたろ -- あ 2007-06-12 (火) 12:08:19
      • アラゴルンは北方(アルノール)の生まれのはずなので、「故郷で眠りについた」とは言えません -- 2007-10-29 (月) 16:05:17
      • 確かにアラゴルンはアルノール生まれですけど、第四紀になってゴンドールとアルノールは統一王国になったので広い意味では「故郷で眠りについた」というのは間違いではないと思いますが。 -- エグゼクター 2007-10-29 (月) 17:28:57
      • 自分でもアルウェン王妃に告げているとおり、彼は「最後のヌーメノール人」。すべてのドゥーネダインにとって故郷とはヌーメノール以外にはない!というのは極論ですが、アラゴルンも北と南のどちらに愛着があるかはむずかしいとこでしょうね。 -- 粥村在住 2007-10-31 (水) 18:23:08
      • イセンガルドで合流した時に「私はゴンドールと北の国の両方に属している」と言っていますし、愛着の強さは別として「故郷で眠りについた」と言っても良いと思いますよ -- 2015-07-20 (月) 19:49:59
  • 第一巻の冒頭に赤表紙本の写本が第四紀172年(ホビット庄暦1592年)に完成したという記述があるようですが。 -- roa
  • 記憶では、映画では戴冠式の後に「こうして第三紀は終わり、第四紀がはじまった」というナレーションが入るんですが…何故? -- すずめ
    • 追補編の記述では『第三紀は3021年9月にエルフの三つの指輪が去った時に終わったと考えられたが、ゴンドールでは記録の便宜上、第四紀第1年は3021年3月25日に始まっている』となっています。なのであの映画のナレーションはゴンドールの暦で言ったものではないでしょうか? -- ゆう
  • 思うんだけどなぜ指輪の仲間のボロミアは執政になってないのに二世なんだろう?あと、ファラミア一世っていないよね。オンドヘアの息子のことかな?でもあの人は執政家じゃないし・・・。ついでに、現代は第七紀にあたるという説もある。第六紀は第二次世界大戦の終結と共に終わったらしい。 -- ホビット 2008-11-09 (日) 15:56:19
    • 皇帝になっていないにもかかわらず、ナポレオンの息子はナポレオン二世、まったく爵位と関係のないルパン三世もやっぱり三世。 -- 2008-11-10 (月) 17:35:11
      • あ、そういえばナポレオンの息子は皇帝になってました -- 2009-02-28 (土) 07:34:05
    • 何世というのは一族のなかで「何番目の誰」というだけの意味  特別な位とかではない -- 2008-11-10 (月) 19:42:41
      • しかしトゥオルの息子とケメンドゥアの息子は同じ家系に属するのに、一世二世の区別がありませんよ。 -- ホビット 2008-12-28 (日) 17:36:15
    • 執政家の家系にはどうも長男しか書いていないので、どこかの兄弟にいたのでしょう>ファラミア一世 -- 2008-12-26 (金) 01:31:09
    • 深く考える必要はない。きっと教授があたらしい文献と解釈をもたらしてくれる -- 2010-12-04 (土) 19:02:51
    • しかしエミン・アルネンのフーリンとは別に「実権を持つ摂政」にフーリン一世が居るんだよな -- 2014-04-08 (火) 00:03:32
    • 日本人には馴染み薄い風習なので感覚的に分かりづらいですが、要は区別/連続を示す必要がある場合に数字を付けるのでしょう。同系統の同名者に数字が付くのは前者の例ですが、一方で先祖にちなんだ名をつけた(襲名した)という連続性を示すためにも数字を付ける。逆に言えば、区別/連続の「意識」が働かなければ同名でも数字を付けられることはないわけです。 -- 2014-04-08 (火) 00:32:48
  • 指輪戦争は、人間の時代である第四期を切り拓くための戦い、とも言えそうです。その割に、人間は活躍していないですね(半分伝説みたいな人間以外)。指輪を捨てたのはホビットですし。 -- 2013-02-16 (土) 13:23:32
    • エオウィン姫は魔王を倒しましたよ。国が蝕まれながらも頑張ったローハンやゴンドールの騎士達、そしてドワーフと共に戦った谷間の国の戦士達を忘れないでください・・・伝説級の活躍ができる人間なんて本当に万に一人くらいなんですから(´・ω・`)  -- 2013-02-16 (土) 18:59:08
    • エルフ(と言うよりガラドリエル)がドル・グルドゥアを攻略したりドワーフが人間と共にエレボールの防衛を行ったりしましたが、敗北していたらより大きな被害を受けえたヘルム、ペレンノールの戦いの自由の民側の主力がエルフでも北方のドゥネダインのようにヌーメノールの血がとりわけ濃い人間でもなく「普通の」人間だったことを考えると確かにそういえますね。 -- 2013-02-16 (土) 22:59:38
      • エオウィン姫はじめローハンの戦士たちの活躍は、確かに「普通の」人間の活躍だと思います。でも、ペレンノールでのゴンドール人の奮戦を、「普通の」人間の活躍といっていいのでしょうか? 確かに、ヌーメノールの血はかなり薄くなっているっぽいのですが。 -- 2013-02-17 (日) 13:22:57
      • ゴンドール人すべてがヌメノールの子孫ではないですよ。むしろヌメノールなんてほんの一部だと思う。 -- 2013-02-17 (日) 18:37:27
  • 第四期は、もう裂け谷やロリアンはもぬけの殻、誰かが住めるような場所ではなってるんですかね?それとも人間には入れない結界のようになってて、戻ってこようと思えば戻って来れるくらいには綺麗に残されてるのかな。 -- 2014-03-25 (火) 19:15:24
  • 約6000-8000年前に始まったという事から考えて、徐々に現実の歴史へと近づいていく時代なのかもしれない。仮にそうだとすれば第五紀あたりでほぼ同一のものとなるのではないだろうか。 -- 2014-05-25 (日) 19:05:49
  • サウロンが滅んだあとのオークはどうなったんだろう。人間に一方的に狩られていったのかな。 -- 2014-06-05 (木) 02:00:06
  • けれど、仮に現代の歴史に繋がると考えるなら、どう考えても一度完全に文明が滅んでるね。自然現象としての天変地異である海水上昇や洪水のせいなのか。それとも・・・ -- 2016-01-01 (金) 23:22:11
    • 少なくとも地形はぜんぜん違っていますからね。 -- 2016-01-02 (土) 00:00:44
    • この後はホビット庄さえも人間の立ち入り禁止なので、否が応にも記憶から消えて行ったんじゃないかな。 -- 2016-01-02 (土) 18:51:03
  • 原書第二版の改訂で西境に関する情報が追加・変更されたが、年代に関して少しややこしいことになっている(序章の1462年は訳註で指摘の通り)。関連するページが多いのでとりあえずここにまとめておく。邦訳の1462年の項については私の持っている新版の追補編(七巻と文庫)の内容だから、刷によって異なるかもしれない。 -- 2018-02-18 (日) 02:20:41
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*1 指輪物語 王の帰還 下』「五 執政と王」
*2 追補編』「B 代々の物語(西方諸国年代記)
*3 原文では中日(Mid-year's Day)
*4 ゴンドール新暦法による
*5 'Outside the Farthings were the East and West Marches: the Buckland; and the Westmarch added to the Shire in S.R. 1462.'
*6 'The Westmarch, from the Far Downs to the Tower Hill (Emyn Beraid), is added to the Shire by the gift of the King. Many hobbits remove to it.'
*7 'Master Samwise becomes Mayor for the fifth time. At his request the Thain makes Fastred Warden of Westmarch. Fastred and Elanor make their dwelling at Undertowers on the Tower Hills, where their descendants, the Fairbairns of the Towers, dwelt for many generations.'
*8 'Master Samwise becomes Mayor for the fifth time.'
*9 'Master Samwise becomes Mayor for the sixth time. At his request the Thain makes Fastred and Elanor Wardens of the Westmarch (a region newly inhabited); they take up their dwelling on slopes of the Tower Hills, where their descendants, the Fairbairns of Westmarch, dwelt for many generations.'
*10 'Master Samwise becomes Mayor for the sixth time. At his request the Thain makes Fastred Warden of Westmarch. Fastred and Elanor make their dwelling at Undertowers on the Tower Hills, where their descendants, the Fairbairns of the Towers, dwelt for many generations.'

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Last-modified: 2018-02-18 (日) 02:20:41 (127d)