爆破用の火

概要

カテゴリー物・品の名前
スペルblasting fire
その他の呼び名オルサンクの火(fire of Orthanc)

解説

角笛城の合戦においてアイゼンガルド軍が使用した爆発物。
ヘルム峡谷を塞ぐ奥出での防壁にある、奥出での渓流が流れる暗渠に仕掛けられ、発破により防壁に裂け目が作られた。角笛城への攻撃と城門の破壊にも同じ火が用いられたと思われる。
アラゴルン二世はこの火を「サルマンの妖術(Devilry of Saruman)」、オルサンクから持ち込まれた「悪魔の道具(a devilry)」とも形容している。

同様の爆発物はサウロンモルドール軍も用いたと思しい。ピピンミナス・ティリスから、モルドール軍に攻略されるランマス・エホールの壁に突然火の手が上がり、時折赤い閃光と鈍い音が響くのを目撃した。後にガーン=ブリ=ガーンゴルグーン(オーク)が「土の雷(earth-thunder)」と黒鉄の棒でランマス・エホールの壁を壊したとセーオデンに語った。
モランノンの荒廃地では、燃えかすの山のように爆破された土や石が数多く山積みにされていた。

このような戦争用の仕掛けは冥王とその追随者に属する邪悪な技だと思われ、自由の民がこのような爆発物を武器として使用する描写はない。
ガンダルフはしばしばホビット庄花火を披露したが、これは人を愉しませるための一種の芸術であった。*1

映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定

オルサンクサルマンが金属製の容器に火薬らしきものを入れて爆弾を製造する。この爆弾は原作同様、角笛城の合戦ウルク=ハイが防壁を爆破するのに使用された。

The Lord of the Rings RolePlaying Game』の設定

東方を旅していた頃のサルマンが、東方に住むドワーフヴィグディスの一族(Folk of Vigdís)の協力を得て開発したとされている。ドワーフはこの兵器を住処を奪おうするを追い払うために用いた。この兵器を登載した彼らの本拠地バラズ=ラギル(Baraz-ragil)は難攻不落の要塞で、ヴィグディスの一族は7氏族の中で唯一、自らの国を守り通し、一度として失わなかった一族となった。

ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定

ゴブリンのsapper(工兵)などがpowder keg(火薬の樽)といった類いのものを使用しており、これを防いだり逆用したりするクエストなどに登場。

コメント

最新の6件を表示しています。 コメントページを参照

  • 聖火ランナーに見えた人がいそう -- 2018-04-15 (日) 16:14:26
  • あの聖火ランナーウルクはやっぱ覚悟の上での特攻なのかなぁ。そうなんだろうなぁ。サルマンってウルク達からはかなり敬愛されてるよね。 -- 2018-12-03 (月) 15:35:06
  • やっとあの聖火ランナー仕留めたら側道の松明オークがすぐさま後を引き継いで絶望するレゴラスが観たかった。 -- 2021-08-27 (金) 12:51:22
  • 聖火ランナーで名前が固定されてて草。けど無駄死にではないと思う。
    あの爆弾の構造からして点火と同時に自分も吹っ飛ぶっぽいから、足が速くて尚且つ覚悟と度胸に加えて、狂信的な想いが無ければあの爆弾へ突っ込むことなんてまず無理。 -- 2021-08-27 (金) 13:06:35
  • あの半裸でマスクを被ったウルク=ハイは海外ではバーサーカーと呼ばれているようですね。敵の血を浴びて酩酊のような状態になり痛みの影響を受けないようです。いかにウルク=ハイといえど素面の状態で自爆する事は容易ではなかったのかもしれませんね…。 -- 2021-08-27 (金) 13:49:45
  • 本当にサルマンってサウロンの模倣者だったんだな -- 2021-09-03 (金) 09:03:39
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