• 暦の月に関しては、月(暦)を参照してください。

(つき)

概要

カテゴリー天文
スペルMoon
その他の呼び名イシル(Ithil)
イシル(Isil)
ラーナ(Rána)
明るく照らすもの(the Sheen)
気紛れなるもの(the Wayward)
月の島(Island of the Moon)

解説

クウェンヤではヴァンヤールがつけたイシル(Isil)、ノルドールがつけたラーナ*1と呼ばれ、イシルのシンダール語形であるイシル(Ithil)の名でよく知られる。

二つの木モルゴスウンゴリアントに害された後、銀の木テルペリオンが最後に生じさせた銀の花から作られた。
ヤヴァンナがその花を摘み取り、マンウェが聖め、アウレとその一族が作った入れ物に収められた月の島は、マイアティリオンによって舵が取られることになった。このことはナルシリオンという歌に歌われている。
二つの木のうち、テルペリオンの方がラウレリンより年長であったのと同様、月は太陽よりも年長であるとされ、先に準備が整えられて空に昇った。

初め月はヴァルダ(エルベレス)によって、イルメンの低い領域を東西に横切って往復するよう定められた。最初の月はヴァリノールから、すなわち西から昇った。そして天空を七度横切り、東の果てにいた時、同じく西から最初の太陽が昇った。だが月の運行を担うティリオンは気まぐれで進路と速度が定まらず、太陽を担うアリエンに接近しすぎて、太陽の光を遮ったり、黒く焼け焦げることがあった。そのためヴァルダは両者の運行を変更し、月は太陽が西に沈んだ後に東から昇り、西に沈んだ後は大地の下を通ってまた東から昇るようにした。
だがティリオンの気まぐれとアリエンに引き寄せられる傾向は変わらず、月の運行が太陽に比べて不規則な状態は現在も続いている。

最初の月が空に昇った頃、フィンゴルフィン率いるノルドールの第二陣がヘルカラクセ横断を成し遂げて中つ国に到達した。
月の出現は中つ国にあるエルダールにとっては大きな喜びとなり、ヤヴァンナが眠らせていた中つ国の生き物たちも眠りから覚めた。だがモルゴスとその配下にとっては大きな恐怖となる驚異だった。
太陽とは違い、月はモルゴスの送り出した翼のある影の精たちによって攻撃を受けたことがあった。だがこれはティリオンにより撃退された。

月の男

イギリスをはじめとしたヨーロッパ圏では、月には月の男(the man in the moon)が住んでいるとする民話が知られており、トールキンの著作中でもしばしば言及される。
指輪物語』本編においては、フロド躍る小馬亭で歌った滑稽詩の中に登場する。
仔犬のローヴァーの冒険』『サンタ・クロースからの手紙』といった、トールキンが子供達に語って聞かせた物語においては直接に登場し、白く長いひげを生やした魔法使いとして描かれる。

前述のナルシリオンの原稿の中には、天空へ飛び立とうとする月の中に一人のエルフが忍び込んだ、という記述があり、関連性が考えられる。

コメント

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  • 月の満ち欠けはなにを原因に起こっているのでしょうか。テルペリオンの輝きを自ら放っているとすれば太陽と同じく常に円形をしていそうなものですが… -- 2018-05-25 (金) 20:56:16
    • 「太陽に近づきすぎて黒く焼け焦げることがあった」というのが満ち欠けを指していると思われます。月が欠けるのは、月が太陽の側にある時ですから。 -- 2018-05-26 (土) 20:50:18
      • それは月相ではなく、月の海という意見もあるようです。 -- 2018-05-28 (月) 00:16:59
      • ドゥリンの歌にはドゥリンが目覚めた時代の描写に'No stain yet on the Moon was seen,'とある。だが彼が目覚めた二つの木の時代にはまだ月はない。 -- 2018-05-28 (月) 01:05:55
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*1 「さまよう者(The Wanderer)」の意。

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Last-modified: 2018-08-17 (金) 00:44:20 (37d)