最後 の同盟 †
概要†
カテゴリー | 歴史・事件 |
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スペル | Last Alliance |
その他の呼び名 |
解説†
第二紀末期の3430年、エレンディルとギル=ガラドとの間に結ばれた、サウロンを敵とする人間とエルフの同盟。
「最後の」と呼ばれたのは、その後中つ国のエルフが次第にアマンに去って数が少なくなっていき、このような大規模な同盟関係を結ぶことができなくなったからである。
エルフは皆ギル=ガラドの許について戦ったが、それ以外のあらゆる種族のものが、鳥や獣に至るまで同盟軍とサウロン双方の陣営にいくらかずつ見られたという。ドワーフはほとんどどちらの側にもつかなかったが、モリアの長鬚族はサウロンを敵として戦った。
そこでエルロンドはしばらく黙りこんで、嘆息しました。「かれらの旗の目もあやな荘厳は今でもありありとわたしの脳裡にある。」と、かれはいいました。「それはわたしに上古の栄光とベレリアンドの軍勢を想い起こさせた。それほど多くの偉大な王侯、名将たちが集まっていた。」*1
年表†
- 3429年
- サウロンがゴンドールを攻撃。ミナス・イシルが陥落し、白の木が焼かれる。逃れたイシルドゥルは船でアルノールのエレンディルのもとへ向かう。
アナーリオンがオスギリアスを防衛し、一時はサウロンをエフェル・ドゥーアスまで押し戻すも、ゴンドールは劣勢。 - 3430年
- エレンディルとギル=ガラドが同盟を締結。
- 3431年
- 東へ向けて進軍する人間とエルフの同盟軍が裂け谷に一時駐屯。その様はかつて怒りの戦いでヴァラールの軍勢がサンゴロドリムに出撃して以来の、美しく立派な大軍であったという。
- 3434年
- 同盟軍がイムラドリスの山道や赤角山道などの峠道を通って霧ふり山脈を越える。
ダゴルラドの戦い。同盟軍がサウロン軍を撃破。アムディール戦死。
モルドールへの攻撃でオロフェル戦死。
ミナス・イシル奪還、アラタン、キルヨンが防衛する。
七年間に渡るバラド=ドゥールの包囲戦始まる。 - 3440年
- バラド=ドゥールからの投石により、アナーリオン戦死。
- 3441年(第二紀最後の年)
- 包囲に堪り兼ねたサウロンがバラド=ドゥールから姿を現し、滅びの山の山腹でエレンディル、ギル=ガラドと戦う。エレンディルとギル=ガラドは斃れるも、サウロンも敗れる。イシルドゥルは折れたナルシルの刃でサウロンの指を切り取り、一つの指輪を手にする。居合わせたエルロンドとキールダンが指輪を滅びの山の火に投ずるよう忠告するも、イシルドゥルは聞き入れず。
戦後間もない第三紀2年(第二紀に換算すると3443年)に、アルノールへ向かっていたイシルドゥルの一行はあやめ野でオークの残党に攻撃される。これによりエレンドゥル、アラタン、キルヨンが戦死し、イシルドゥルも一つの指輪を使って脱出したところを指輪に裏切られてオークに射殺された。
参加者(判明している者のみ)†
映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定†
経緯は大幅に省略されているが、映画冒頭で滅びの山での戦いが描かれており、エルロンド、ギル=ガラド、エレンディル、イシルドゥル、サウロンが登場する。
ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定†
第二紀当時はGreat Allianceと呼ばれており、イシルドゥルの亡霊が語る回想での出来事という形などで、バラド=ドゥール包囲戦を体験することが可能。
コメント†
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