十字路 †
概要†
カテゴリー | 地名 |
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スペル | Cross-roads |
解説†
イシリエンにある、黒門からハラドまで南北に通る道(ハラド街道)と、オスギリアスからミナス・イシル(ミナス・モルグル)に通じる東西の道が交差する場所。巨大な古樹の木立ちが環状に取り囲んでいる。
ここにはゴンドール人が作った王の坐像が置かれていたが、指輪戦争時にはモルドールの奴隷達によってひどく損ねられていた。
束の間の赤々とした光が巨大な坐像の上に落ちました。アルゴナスの大きな石の王たちと同じように静かにいかめしい姿です。歳月が蝕み、凶暴な手が傷つけていました。頭部がなくなっていて、その代わりにそれを嘲り真似て、粗く切り出した丸い石が載せてありました。そしてそこには野蛮な者たちの手で、額の真ん中に大きな赤い目が一つにたりと笑った顔と見せたものがぞんざいに描かれていました。坐像の膝に、巨大な椅子に、また台座に余すところなく、モルドールの蛆虫どもが用いるけがらわしい記号をまじえた落書きがありました。
突然フロドは、水平に射し込む光線に照らされて古びた王の頭部があるのを見ました。それは路傍に転がっていました。「ご覧、サム!」かれは驚きの余り声をあげ、思わず口を利いてしまいました。「ご覧! 王様はまた冠をつけてられる!」
目はうつろで、彫刻した顎鬚はこわされていましたが、秀でたいかめしい額のまわりには銀と金の花冠がありました。小さな白い星々のような花をつけた蔓草があたかも倒れた王に敬意を表するように、額に巻きついていました。そして石の髪の割れ目には黄色い弁慶草が光っていました。*1
後に黒門の戦いへと赴く西軍が十字路を占領した際、彼らは土地勘のある弓手からなる強力な守備隊をここに置いて、東のモルグル峠や南から来る敵に備えさせた。
それとともに王の坐像も修復された。落書きは洗浄されて、オークの作った頭は落とされて砕かれ、花冠を付けた頭部が元のように据え置かれた。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定†
エクステンデッド・エディションで、セリフはないが原作通り、破壊されて地面に落ちていたゴンドールの像の頭部に、冠のように花がかかっているのをフロド・バギンズが目撃している。
ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定†
コメント†
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