九 つの指輪 †
概要†
カテゴリー | 物・品の名前 |
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スペル | the Nine (Rings) |
その他の呼び名 | 人間の九つの指輪(Nine Rings of Men) |
解説†
力の指輪のうち、人間に与えられた九つの指輪。エレギオンのエルフの職人集団グワイス=イ=ミールダインによって作られたが、それに協力したサウロンの悪しき意図が吹き込まれていた。
九つの指輪を用いた者は、それぞれの盛時において強大な力を持つに至った。 … かれらは栄華と大なる富を得たが、それがかれらの破滅につながった。かれらは終わることのない命を持つように見えたが、生はかれらにとって耐えがたいものになった。かれらはその気になれば、天が下を白昼、誰の目にも見られずに歩くことができ、有限の命の人間の目には見えない領域の事物を見ることができた。しかし、かれらが見るのはただの幻影であり、サウロンによる惑わしに過ぎないことが非常に多かった。*1
力の指輪に共通する効果として、持ち主の資質に応じてその能力を増大させ、また時による衰えを遅延させる力がある。
だがそれだけではなく、サウロンが手を加えてその悪意を込めたために、使用者を「幽界」に引き込むことでその姿を不可視にし、同時にその者が本来見ることのできない領域の物事を目にすることができる効果をも併せ持っていた。
この指輪を与えられたのは人間の偉大な王や妖術師や戦士たちであり、指輪の力を使って大いなる権勢を得たが、やがては全員が遅かれ早かれ影の下に入って永遠に不可視の存在となり、サウロンに隷属する恐るべき指輪の幽鬼ナズグールと化した。
その後の九つの指輪の所在についてはいささかはっきりしない。
『指輪物語』でガンダルフは一度、指輪はナズグールが持ち続けていると言及している*2。だが別の箇所ではサウロンが手にしていると取れる意味のことを述べており*3、ガラドリエルも同様のことを述べている*4。さらに『終わらざりし物語』でははっきりと、サウロンが手にしていると述べられている*5。
これらのことから、九つの指輪はサウロン自身が掌握していたものと思われる。
ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定†
エピッククエストの第5章、The Black Book of Mordorにて個々の指輪の名前が明らかにされる
- Un(ウン)/the Heart-stopper(拍動封じ)
- Sâkhla(サークラ)/The Cruel One(無慈悲なる者)
- Adâsh(アダーシュ)/the Foe-maker(敵作り)
- Orôm(オローム)/the Warmonger(戦闘狂)
- Jûru(ジュール)/”the Herald of Mourning(悲嘆の使者)
- Mêbat(ミーバト)/the Mirth-eater(喜悦喰い)
- Khânto(カーント)/the Pain-giver(疼痛運ぶ者)
- Sapthân(サプサーン)/the Foolstone
- Nitîr(ニティール)/Terror's Sting(恐怖の一撃)
ゲーム『シャドウ・オブ・ウォー』における設定†
九つの指輪は各ナズグルがそれぞれ所持していることになっている。
タリオンはケレブリンボールの離反により瀕死に陥ったが、直前に倒したナズグル(イシルドゥル)の指輪を装着することで、新たな不死を手に入れた。
Include/力の指輪†
コメント†
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