(ここの)つの指輪(ゆびわ)

概要

カテゴリー物・品の名前
スペルthe Nine (Rings)
その他の呼び名人間の九つの指輪(Nine Rings of Men)

解説

力の指輪のうち、人間に与えられた九つの指輪。エレギオンエルフの職人集団グワイス=イ=ミーアダインによって作られたが、それに協力したサウロンの悪しき意図が吹き込まれていた。

九つの指輪を用いた者は、それぞれの盛時において強大な力を持つに至った。 … かれらは栄華と大なる富を得たが、それがかれらの破滅につながった。かれらは終わることのない命を持つように見えたが、生はかれらにとって耐えがたいものになった。かれらはその気になれば、天が下を白昼、誰の目にも見られずに歩くことができ、有限の命の人間の目には見えない領域の事物を見ることができた。しかし、かれらが見るのはただの幻影であり、サウロンによる惑わしに過ぎないことが非常に多かった。*1

力の指輪に共通する効果として、持ち主の資質に応じてその能力を増大させ、また時による衰えを遅延させる力がある。
だがそれだけではなく、サウロンが手を加えてその悪意を込めたために、使用者を「幽界」に引き込むことでその姿を不可視にし、同時にその者が本来見ることのできない領域の物事を目にすることができる効果をも併せ持っていた。
この指輪を与えられたのは人間の偉大な王や妖術師達であり、指輪の力を使って大いなる権勢を得たが、やがては全員が遅かれ早かれ影の下に入って永遠に不可視の存在となり、サウロンに隷属する恐るべき指輪の幽鬼ナズグールと化した。

その後の九つの指輪の所在についてはいささかはっきりしない。
指輪物語』でガンダルフは一度、指輪はナズグールが持ち続けていると言及している*2。だが別の箇所ではサウロンが手にしていると取れる意味のことを述べており*3ガラドリエルも同様のことを述べている*4。さらに『終わらざりし物語』でははっきりと、サウロンが手にしていると述べられている*5
これらのことから、九つの指輪はサウロン自身が掌握していたものと思われる。

コメント

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  • 映画では、9人の王のうち1人が指輪物語の公式の挿絵を描いているアラン・リー。
  • そいつ(指輪の幽鬼)の一人が、女の人だとしたら、(実際にそう)この九つの指輪のうち一つをとても好いてただろうな・・・。女は光り物が好きだし。 -- かごめ
    • 旅の仲間の冒頭でアドゥナフェル探しましたが、全員髭のおじさんでした -- 2015-04-05 (日) 02:14:53
      • これは、フェミニストが見当違いなクレームを入れる流れ -- 2015-04-05 (日) 23:41:42
  • 魔王が滅ぼされた時点で、彼の指輪も失われたのでしょうか? もしも無事だったならば、次の所持者候補としてはサウロンの口か、(劇場版なら)サルマンというのもアリ? -- 2015-05-30 (土) 00:20:16
    • 確かに、考えてみれば、魔王が9つの指輪の一つを持ってる状態でエオウィンとメリーに討たれたのなら、その時点でポロリと、ゴンドールかいわいの地面に指輪が落ちてひと騒ぎ起きますよね。そういうことがなんもなかったってことは…やはり、9つはサウロンがルグブルズに持ってた、んでしょうかねー。 -- 2016-12-08 (木) 01:20:11
    • 指輪の力は完全に失われたのでしょうか?その力の残滓が残っていて後世に災いをもたらしたりはしなかったのでしょうか? -- 2017-10-09 (月) 09:44:57
  • 脚注にある"You saw the Eye of him that holds the Seven and the Nine"、このholdって、物理的に所持しているという意味じゃなくて、支配しているとかそういう意味のholdじゃないかな。「九つの指輪はサウロン自身が掌握」というのも、別に物理的に持っているという意味には直結しない。まあ「持っている」と解釈することも可能だけど、ナズグルがそれぞれの指輪を持っているからこそ、その力を使えて、かつ(九つの指輪を支配下に置いている)サウロンに支配されていると考える方が自然な気がする -- 2015-12-31 (木) 21:10:59
    • 自分もそういう意味だと思ってた -- 2017-02-22 (水) 15:52:27
    • the Nine he has gathered to himselfともあるけど・・・ -- 2017-02-22 (水) 17:17:43
    • もしナズグルが九つの指輪を持っていたなら、一つの指輪をはめたフロドは彼らの指に指輪があるのを目撃したはずですが、そうは描写されていません。holdの意味ですが、確かにその単語だけ見ればそう解釈できないこともありませんが、他の記述と合わせて考えればやはり物理的に掌握の意味に解するのが妥当と思われます。
      上の方も仰るように、「九つは、かれが自分のもとに集めてしまった。七つも奪われるか、或いは消滅した。」(the Nine he has gathered to himself; the Seven also, or else they are destroyed.)とあり、九つの指輪と七つの指輪(の内サウロンが取り戻したもの)は状況がalso(同じ)だと述べられています。ナズグルが指輪を持っているのであれば、九つと七つがalsoの関係にはなりません。『終わらざりし物語』の記述にしても、サウロンが(ナズグルを虜にしている)九つの指輪を自分で直接持って支配しているからこそ、一つの指輪を失ったにも関わらず(九つを通じて)ナズグルをコントロールできている、というのが要旨ではないでしょうか。 -- 2017-02-22 (水) 20:47:39
  • 九つの指輪それぞれに名前はあるのかな -- 2017-06-06 (火) 00:41:04
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*1 シルマリルの物語』「力の指輪と第三紀のこと」
*2 九つはナズグルどもが持っておる。七つは奪われたか、この世から消えてなくなった。(The Nine the Nazgûl keep. The Seven are taken or destroyed.)『指輪物語 旅の仲間』「エルロンドの会議」
*3 九つは、かれが自分のもとに集めてしまった。(the Nine he has gathered to himself)『指輪物語 旅の仲間』「過去の影」
*4 そなたは七つと九つを所有する者の目を見ました。(You saw the Eye of him that holds the Seven and the Nine.)『指輪物語 旅の仲間』「ガラドリエルの鏡」
*5 かれらを虜にしている指輪を握っている限り、幽鬼はサウロンの意のままであった。(the Ringwraiths, who had no will but his own, being each utterly subservient to the ring that had enslaved him, which Sauron held.)、というのもかれらは、いまやサウロンの持つ九つの指輪の完全な奴隷であり、サウロンの意志に逆らうことなど思いもよらないからだ。(since they were entirely enslaved to their Nine Rings, which he(Sauron) now himself held; they were quite incapable of acting against his will)『終わらざりし物語』「指輪狩り」

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Last-modified: 2017-10-09 (月) 09:44:58 (226d)