ワシの王†
概要†
解説†
ワシの王はかつて受けた矢傷をガンダルフに癒やしてもらったことから彼と親交があり、ビルボ・バギンズとガンダルフを含むソーリンの一行がオオカミ広場でゴブリンとワーグに追い詰められているのを目撃すると、配下の大鷲たちを引き連れて彼らを救出した(ワシの王自身はガンダルフを救出した)。
大鷲たちは一行を大岩だなへ運び、そこで食事と宿を提供した。この時ワシの王はガンダルフからより遠くまで一行を運ぶことを頼まれたが、人間に弓で射られる危険を考慮して、翌朝に十五羽の大鷲にソーリンの一行をカルロックまで運ばせた。
その後、大鷲たちは軍勢を招集するゴブリンの動静に目を光らせ、五軍の合戦では三軍が不利になっていた夕暮れ時にワシの王率いる大鷲たちが援軍に現れた。彼らはゴブリンとワーグの二軍を攻撃し、形勢の逆転と三軍の勝利に寄与した。
合戦の後、ワシの王はダーイン二世から永遠の親交のしるしとして黄金の冠を贈られた。後にワシの王は金の冠を戴いたあらゆる鳥たちの王となり、彼の「十五羽のえらい家来たち」(fifteen chieftens)もドワーフから贈られた金で作られた「金の首輪」(golden collars)を付けたという。
グワイヒィルとの関連†
このワシの王は具体的な名前が出ておらず、『指輪物語』のグワイヒィルと同一の鷲なのかどうかははっきりしない。
立場や果たした役割の共通性から同一と解釈する意見もあるが、80年という年月の経過や、グワイヒィルについて『ホビットの冒険』での出来事が全く言及されないこと、『王の帰還』におけるガンダルフのあんたはわしを二度運んでくれたというセリフ*2などから、別とする意見が有力である。
映画『ホビット』における設定†
ワシの王と特定できる大鷲は登場しない。
コメント†
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