レン†
概要†
カテゴリー | 人名 |
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スペル | Ren |
その他の呼び名 | 不浄のレン (Ren the Unclean) |
種族 | 人間 |
性別 | 男 |
生没年 | 第二紀1969年~第三紀3019年 |
親 | セン・ジェイ (Sen Jey)(父) |
兄弟 | |
配偶者 | エルイェン (Elyen) |
子 | フェン (Fen)(息子)、フィエン (Fyen)(娘) |
解説†
指輪の幽鬼の一人。ICE設定にのみ登場する、第八位のナズグール。
中つ国東方の国、チェイ(Chey)のウルク・ジェイ・アマ(Ulk Jey Ama)の出身で、チェイの王族。父のセン・ジェイ(Sen Jey)は国王ウル・フェン・ジェイ(Ul Fen Jey)を兄弟に持つ高名な魔術師で、レンも18歳までチェイ南部の地方ヘブ・アーラーン(Heb Aaraan)で同僚の魔法使い達から手ほどきを受けて育ち、成人してからは妻エリエンと二人の子と共に魔術の研究と著作の傍らで放牧を営む生活を続けていた。
しかし間もなく、この地を疫病が襲いレンも罹患する。辛くも一命をとりとめたがこれを境に、レンの心には分裂が生じ、徐々に狂気が理性を蝕ばんでいった。最終的に己が人間の中で最も優れた存在だという妄想に取りつかれたレンは、国土の中央にそびえる火山ウルク・チェイ・サルト(Ulk Chey Sart,チェイ国誕生の地の意)の息子、炎の王(Fire king)を自称した。エリエンは夫を正気に戻せる治癒師を求めて、西の隣国ハンドから川を越えた東のリコリス(Rycolis)までを探し回ったが徒労に終わった。
完全に理性を失ったレンは妻子を捨て、教団を設立した。第二紀2000年までに急速に信者を数を増やし、イオリアグ(後のヴァリアグ)の脅威にさらされていた諸侯の支持も集めた。やがて本格的な征服活動へと乗り出し、恐怖を用いて勢力を拡大。その支配地域は本国のチェイを越えてチャイルーザ(Chailûza)(近ハラド、ハンドとリューンを結ぶ中間の地域)全域に及んだ。その動向を見て、レンの秘めた狂気を利用できると考えたサウロンは使節を派遣し援助を申し出た。これを快諾したレンは正式に盟約を結び、2001年、九つの指輪のうちのひとつを与えられてナズグールとなった。
その後もレンの教団は拡張し続けた。平原の民の多くがレンの信徒となり、信じぬ者たちは「不浄(Unclean)」とされ、浄化の名のもとに殺されていった。魔術師たちも彼らを守ることを拒み、ジェイ一族はレンの横暴をただ見過ごすしかなかった。その結果、100年間の間に36あった部族は3分の1に減少。人口は疫病が襲う以前の半分にまで減った。2155年からの500年間で北はダルピギス(Dalpygis)、東はアハール(Ahar)の一部、南はへブ=アーラーンとオルゴスラース(Orgothraath)までを征服、各地に軍団を派遣して統治させた上、街道を整備して支配を盤石なものとした。
2899年以降の300年間、チャイルーザの権勢は絶頂に達し、ヴァーグ(Vaag)、アカーナ(Acaana)、ガースギカルカン(Gaathgykarkan)までを占領下に置いた。一連の戦争には隣国のウーヴァタがイオリアグの軍勢を率いて参戦しており、これで中つ国の中央部に広がる平原地帯の大部分がモルドールの宗主下に置かれた。しかし、兵力を北方に集中させた事でモルドールの防備は疎かになり、結果サウロンはアル=ファラゾーンに降伏してヌーメノールの虜囚となった。やがて、ヌーメノールの滅亡と共に起こった最後の同盟との戦いでサウロンが力を失うとともに、レンもまた何処へか姿を消し、彼の築いた帝国は消滅した。
第三紀、サウロンが中つ国に帰還するとともに、レンも故国へと帰還し火山の麓に巨大な地下要塞を築いた。周辺諸部族を征服し、帝国を再興した後はモルドールへ行き、ミナス・モルグルを拠点に冥王のために働いた。
出身地について†
レンの出身地であるChey Sartはモルドールの南東にあるハンドの地から山脈エレド・ハムラルを挟んだ真東にある。その国の民チェイ人の話す言葉は古代ペルシア語に近い響きを持っている。
画像†
外部リンク†
コメント†
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