レゴラス†
概要†
解説†
名はシンダリンで「緑葉」の意で、そこから緑葉のレゴラスとも呼ばれる。闇の森のエルフ王スランドゥイルの息子。指輪の仲間の一人。
緑色と茶色の装いをして、弓矢と矢筒を身に帯び、ベルトには白い短剣をさしていた。
陽気で快活な性格であり、道中さしかかった地について、仲間達にエルフに伝わる伝承や歌物語を語って聞かせる場面が多い。戦闘では優秀な弓の使い手として活躍した。
指輪の仲間の一人として†
エルロンドの会議にスランドゥイルの使いとして参加し、闇の森で身柄を預かっていたゴクリがオークの攻撃により逃亡したことを伝えた。その後はそのままエルロンドによって、エルフを代表する指輪の仲間の一員に選ばれる。
当初、少なくとも霧ふり山脈を越えるまではフロドらと行動を共にすることが決まっていたが、それ以降は帰郷のため別れることもありえた。とはいえレゴラスは仲間達を見捨てることを潔しとしなかったため、進んで最後まで指輪の仲間とその任務に同行した。
エルフ(シンダール)とドワーフの間には珍しいことに、ロスローリエンに滞在して以降ギムリと強い友情をはぐくみ、始終彼と連れ立って行動するようになった。
指輪の仲間がロスローリエンを去る時には、ガラドリエルからガラズリムの弓と矢筒を贈られ、以降はそれを用いてサルン・ゲビル上空に飛来してきたナズグールの乗騎を射ち落とすなどの勲を立てた。
パルス・ガレンで指輪の仲間が離散してからはアラゴルン二世に従い、ローハン平原の追跡行や角笛城の合戦、灰色の一行の行軍やペレンノール野の合戦、黒門の戦いに参加した。
指輪戦争後†
旅の途中で立ち寄ったファンゴルンの森やイシリエンに魅せられ、指輪戦争終結後には燦光洞とファンゴルンの森をギムリと共に訪ねながら国へ帰った。
後には闇の森の郎党の一部を連れてイシリエンに移住し、その地を美しく富ました*1。
指輪戦争中にペラルギルに立ち寄って鷗の鳴き声を耳にすると、ガラドリエルの伝言で予言されたように海やトル・エレッセアへの憧れが、常にレゴラスをかき立てるようになった。エレッサール王が崩御すると、レゴラスはイシリエンで灰色の船を建造してアンドゥインを下り、自らの望みに従いアマンへと去っていった。その時にギムリを共に連れて行ったという。
レゴラスとギムリが去ったことで、中つ国において指輪の仲間は跡を絶った。
その他†
上述のように恐るべき獣を射落としたり、多数の敵を討ち取る(角笛城の合戦では41)などしたが、大勢に関わることはなく、トールキンは九人の
『The Book of Lost Tales 2』によると、トゥムハラドの合戦を戦い、ゴンドリンから脱出する一行を導いたエルフの一人に、レゴラスの名がある。だが本項目のレゴラスと同一人物である可能性は低い。
また同書によると、トールキンはレゴラスが一般的な妖精のイメージに基づく可愛らしい(pretty)、または女性らしい(ladylike)イメージで描かれることに対し、以下の怒りを含んだ批評(a wrathful comment)を残した。
彼は若木のように丈高く、しなやかで、非常に強く、大きな戦弓を素早く引いてナズグールを射落とすことができ、それはエルフの体の膨大な活力の賜物だった。エルフの体は丈夫で耐性があり、彼は軽い靴だけで岩の上や雪の中を行き、仲間の中で最も疲れ知らずだった。*3
画像†
映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定†
俳優 | オーランド・ブルーム |
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日本語吹き替え | 平川大輔 |
ギムリとの友情、合戦での首級の競い合いなど、原作『指輪物語』にあったエピソードの一部が踏襲されているが、歌を歌うことはなく、冗談を言ったり感情を示したりすることもあまりない、原作よりも冷淡に見えるキャラクターとなっている。また『王の帰還』のエクステンデッド・エディションでは(父スランドゥイルの描写にならってか)酒に強いという映画独自の描写がなされた。
弓の他、二本の短剣を操って戦う。矢を撃ち尽くす描写がないが、原作通り戦闘が終わるごとに使えそうな矢を回収しているという設定で、戦闘終了後の矢筒にはオークの矢もあるのが確認できる。ペレンノール野の合戦ではたった一人でムーマクとそれに乗ったハラドリム達を倒してしまうなど、アクションでは凄まじい活躍を見せた。
原作では年齢に関する具体的な記述はないが*4、映画設定では2931歳*5。だとすると生年は第三紀の初めで、エルロンドの息子たちよりも少し年上。
画像†
グッズ†
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俳優 | オーランド・ブルーム |
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日本語吹き替え | 平川大輔 |
原作『ホビットの冒険』には登場しておらず、エルフ王(スランドゥイル)に息子がいるということも言及されていないが、映画には登場。
『竜に奪われた王国』で登場し、闇の森で蜘蛛と戦い、また道に迷って蜘蛛に襲われていたソーリンの一行を捕らえる。この時、ドワーフに対して強い侮蔑を示している。
ソーリンからオルクリストを取り上げた後、エスガロスでボルグと戦う時などに、そのまま自分で使っているのが確認できる。
闇の森の王国を襲撃して去って行ったオークを放置できないというタウリエルに説得された形で、スランドゥイルの意に反し、タウリエルと共に湖の町エスガロスまでオークを追跡。そこでボルグらと交戦する。
『決戦のゆくえ』では更に強くタウリエルに感化されたらしく、スランドゥイルからの帰還命令に反し、追放処分を受けたタウリエルを連れてボルグらの出身地であるグンダバドの偵察に向かう。そのグンダバドから、オークの新手が向かってきているという知らせを持ってエレボールまで戻る。この時ガンダルフのことをミスランディルと呼んでおり、ガンダルフとは(スランドゥイルと同じく)以前から面識があったようである。
五軍の合戦では弓矢を使って多数のオークを仕留めるが、矢が切れてしまったため、ソーリンを襲おうとしていたオークにオルクリストを投げつけて彼を助けた。その後短剣を使って再びボルグと戦い、彼を仕留めた。
五軍の合戦終結後は孤立主義を取るスランドゥイルと決別し、旅に出ることにする。この時スランドゥイルに、北方のドゥーネダインのストライダー(馳夫)を捜すように勧められている*6。
画像†
グッズ†
#amazon(B00I0JL3PE) #amazon(B0189Y35F0) #amazon(B07KMH48FG)ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定†
サウロンの敗北後、モルドール制圧のためギムリやガンダルフらと共にモルドールの奥地に入っており、時に冒険者と行動を共にする。サムワイズに撃退された後姿を消したシーロブ討伐にも参加している。
Include/指輪の仲間†
コメント†
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