- 始祖ベオルの一族の首領ボロミア(Boromir)については、ボロミア(ボロンの息子)を参照してください。
- ゴンドール11代目の執政ボロミア一世(Boromir I)については、ボロミア一世を参照してください。
ボロミア二世 †
概要 †
解説 †
指輪の仲間の一人。ゴンドール王国の、王位が空位のため実質的な統治権を持つ執政であるデネソール二世と、その妻フィンドゥイラスの間に生まれた長男。弟の名はファラミア二世。
ボロミアは、ゴンドールだけではなくローハンにまで名が届く勇猛な武将として知られ、父親に特に寵愛されていた。父親には冷遇されがちだったファラミアとも強い絆で繋がれていた。
ボロミアは自信と誇りに満ちあふれており、時にはそれが尊大に感じられることもあったが、本質的には礼儀正しく誠実な人物である。ガンダルフがバルログと対峙したとき、ガンダルフを助けるためアラゴルンとともにガンダルフの元に戻ろうとしたほどの勇気の持ち主でもある。
行動 †
ボロミアは、弟が何度も見、また自分自身も一度見た謎の夢の答えを求め、イムラドリス即ち裂け谷を求めてゴンドールを旅立った。
折れたる剣を求めよ。
そはイムラドリスにあり。
かしこにて助言を受くべし、
モルグルの呪魔より強き。
かしこにて兆を見るべし、
滅びの日近くにありてふ。
イシルドゥアの禍は目覚め、
小さい人ふるいたつべければ。*1
彼は裂け谷におけるエルロンドの会議で、実際に「イシルドゥアの禍」である一つの指輪、「折れたる剣」であるナルシル、そして「小さい人」ホビットを見ることになる。それからボロミアはゴンドールへ戻る途中、指輪の仲間の一人として、フロド達と行動を共にする。ボロミアは、一行の中ではガンダルフの、ガンダルフがモリアで行方不明になった後にはアラゴルンの意見と指示に基本的に従っていたが、ゴンドールの将軍としての責務もあるため、途中でモルドールへ向かう道を逸れて仲間と別れ、ゴンドールへと帰国する予定であった。
だがボロミアはゴンドールを救う強力な力を求めていたため、一つの指輪の力を望み、次第に一つの指輪の魔力に誘惑される。やがてパルス・ガレンにて我を忘れた彼は、フロド・バギンズから指輪を奪い取ろうとした。その後ボロミアは正気に戻りフロドに許しを請うが、フロドはすでに逃げ失せて彼の耳には届かなかった。フロドはこれがきっかけとなり、仲間を置いて一人でモルドールへ向かう決意をする。
更にその直後、指輪の仲間はオークに襲撃される。ボロミアはペレグリン・トゥックとメリアドク・ブランディバックを守るために戦うが、ボロミアはオークの矢を受けて倒れる。ボロミアは、自身のいまわの際を看取ったアラゴルン二世に、ゴンドールを救ってくれるよう言い残して息絶えた。ボロミアの遺体はアラゴルン、レゴラス、ギムリの手によりエルフの小舟に乗せられて、アンドゥインに流された。
その船は、なぜかラウロスの大瀑布に巻き込まれることなくアンドゥインを下り続け、オスギリアスに近い浜辺を流れているところをファラミアに目撃された。さらに船はアンドゥインを下り続け、ある星の夜大海に放たれていったと伝えられている。
最後はラーツという名のウルク=ハイと戦って倒れる。
『二つの塔 スペシャル・エクステンデッド・エディション』では、ファラミアの回想シーンに登場。オスギリアスを奪回した戦いの後でファラミア、デネソールと会話している。
『王の帰還』では、デネソールがボロミアの幻影を見るシーンがある。
外部リンク †
コメント †
- もし映画が原作通りに『旅の仲間』を終わらせていたら、きっと原作を知らない人の間では凡そ1年の間裏切り者にされていたかもしれない。 -- TOKO
- 第一部だし、泣くまいと誓っていた映画館で泣かせた人物。十分強い人間らしい人間。 -- 桃家
- 個人的には映画のボロミアって、最初から随分野心が見えたような…「ここまであからさまだったっけ?」と思ってしまいましたが。 -- TOKO
- ビデオ&DVDでは大分台詞に手が加わっていた……
- 映画版にて最も株を上げたと思われる方 -- yuri
- しかして、日本語版字幕にて最も割を食ったと思われる方(確かにビデオ&DVDでは一部直ってましたが・・) -- yuri
- SEEで一人だけロスローリエンで贈り物を受け取っていない…。
- ガラ「どうせそなたはこの後死ぬんだし贈り物シーンカット」
ボロ「ガーン(そうなのか…」
- ショーン・ビーンはハマリ役だった。でも寺島さんの絵のイメージが強いのでヒゲは生やさないほうがよかった -- ボリーの用心棒
- 「トロイ」のヘクトルと並ぶ苦労性長男。(映画ではね)執政家の家族構成もトロイ王家に激似だし(父親に息子二人ってところが)トロイ陥落のシーンがモルドール軍の総攻撃を受けるミナス・ティリスに重なった。ヘクトルにとどめをさすアキレスがボロミアにとどめをさすラーツに見えた。
- 「二つの塔」SEE版でのボロミアも実に良かった。 -- ライオネル
- 原作第三部でピピンがデネソールに「わたしはあの方の思い出を尊んでおります」と告げる所、泣けます。ちなみになんかで指輪物語占いやったら私、ボロミアでした。あれ?複雑? --
- ↑末っ子タイプというのは、長男タイプに懐くといいますから。ちなみに私はピピンでした…やっぱ複雑…(笑) --
- 一番人間らしく生き、人間らしく戦い、人間らしく逝った、敬愛すべき武人。 -- 05
- この人が率いるゴンドール軍の勇戦が見たかった。部下たちはさぞ彼を敬愛してたでしょうね。 --
- 追補編には、幼少時代、「ボロミアが弟ファラミアの保護者であった」という記述があります。デネソールはファラミアに愛情を分けなかった。(愛妻フィンドゥイラスがファラミアを生んでいくばくもなく亡くなったために、理性の及ばぬ心のどこかで、ファラミアを憎んでいたのかも)兄のボロミアはそれを感じ取っていた上で、父の無関心や過剰な厳しさから弟を守っていたんじゃないかと思うわけです。寂しがりやで泣き虫だった幼いファラミア(想像ですが)に亡き母に代わって愛情を注ぎ、優れた武将にまで育て上げた兄貴だったわけです。これだけでもボロミアは偉い。 --
- コメント見てたら涙出てきました。初読のときはなんてひどい奴だと思ったものですが。 --
- 指輪の仲間たちのうちではいろんな意味でわたしたち読者の代表です。もちろんアラゴルンも人間ですが、彼のような偉大な高潔さをわれわれは到底持てませんから。ボロミアが指輪の誘惑に屈したときはほんとに痛ましかった。ホビットたちを護るために奮戦するくだりを読み返すと、UTの「あやめ野の惨劇」が重なります。でも!孤独な最期を遂げたイシルドゥアにくらべて、ボロミアの最期は彼の贖罪を見届け、認めてくれたアラゴルンの腕の中であったのが救いでした。 --
- 私の初・指輪物語は旅の仲間映画字幕版でした。映画館で見たとき、本当に何の疑いもなく「悪い奴だ」「こいつのせいでフロドは仲間全員を信じられなくなったんだろ」「なのにいい人で終わりやがって」と何の疑いもなく信じていた自分に延々説教したい。そして字幕作成者を字幕の世界から抹殺したい……。 --
- 一番好きです。実は誰よりも優しくて人情にあふれる人だったのではないかと思います。 --
- 映画版しか知らない人には嫌われているのかな?と思いおそるおそるコメントを見たのですが・・・ほっとしました。実は私もボロミアが好きなもので。ファラミアとは五歳しか歳が離れていないにもかかわらず「ボロミアが弟ファラミアの保護者であった」というのも泣かせます。弟思いで部下思いの、まさしく「ゴンドールの大将」としてふさわしい人だったんですよね。ファラミアが兄に対しては純粋な敬意と愛情を向けていたのも至極当然なこと、と思います。 -- 転蓬の風来人
- ↑×12 一応、トロイ王家は息子百人、娘はそれ以上。ヘクトルは長男でないという説もあり。 --