ホビット庄

概要

カテゴリー地名
スペル(the) Shire
異訳シャイア、ホビットの里
その他の呼び名スーザ(Sûza)、小さい人の国(the land of the Halflings)

解説

エリアドールの西の辺境にある、ホビットたちが住まい、自治を行っていた地域の名。首府は大堀町。この地に住むホビットは特に「ホビット庄民、ホビット庄の衆(Shire-folk)」と呼ばれる。
ビルボ・バギンズフロド・バギンズの自宅である袋小路屋敷は、ホビット庄内にあるホビット村*1そばのお山にある。

ホビット庄の地理

エリアドールの、ブランディワイン橋から向が丘連丘までの40リーグ(約193km)、北の荒野*2から南の沢地までの50リーグ(約241km)に及ぶ地域。東・西・南・北の四が一の庄に分けられる。
東街道が東西に横切っており、青の山脈を行き来するドワーフたちや、時には灰色港へ向かうエルフたちの姿が見られることもあった。
肥沃な土地であり、古くは北方王国の王領たる農地と森が存在した。気候は、秋の頃の9月に野宿が可能であり、また北四が一の庄の高原地方を除いて大雪がめったにないといった描写から、温暖かつ冷涼であることが伺える。

ホビット庄の歴史

第三紀1601年、アルセダインの王アルゲレブ二世によって、人口が希薄となっていたこの土地がホビット達に与えられた。マルコブランコの兄弟に率いられた大勢のホビットがブリー郷より入植し、彼らはここをホビット庄と命名した。ホビット庄で用いられるホビット庄暦ではこの年を紀元とする。
名目上ホビット庄民はアルセダイン王の臣民であったが、彼らに要求されたことは王の主権を認めることと、橋や道路の補修を行って王の使者の移動路を保全することだけであり、庄民は自らの族長たちの下、完全な自治を行っていた。
ホビット庄民は第三紀1974年(庄暦374年)のアルセダインアングマールの最後の戦いの際、アルセダイン王(アルヴェドゥイ)への加勢のため、弓兵をフォルンオストの合戦場に送り出したと主張している(このことは人間の記録には残っていない)。この戦いで北方王国は滅び、弓兵たちは誰一人帰ってこなかった。また、翌年のアングマールが倒されたフォルンオストの合戦に赴いた者もいたという。
北方王国の滅亡後、ホビット庄民は族長たちの中から王権の代行者であるセインを選出して自治を続けた(後にセインはトゥック家に世襲されるようになる)。第三紀2747年(庄暦1147年)には、ゴルフィンブールの率いるオーク北四が一の庄に侵入したが、バンドブラス・トゥックがホビット達を率いて戦い、これを撃退した(緑野の合戦)。一方でホビット庄は、特に指輪戦争が近づいてくる頃には密かに野伏によって守られていたが、庄民はそのことを知らなかった。

第四紀にホビット庄はエレスサール王による再統一された王国に編入されるが、やはり自治を維持する。第四紀6年(庄暦1427年)、エレスサール王が発した勅令によりホビット庄への人間の立ち入りが禁じられ、王によってホビット庄は北方王国保護下の自由地(Free Land)とされた。第四紀13年(庄暦1434年)には、王によってホビット庄のセイン館主庄長北王国の顧問官とされた。第四紀31年(庄暦1452年)には、王によって西境がホビット庄に加えられ、多くのホビットが同地に移住した。

備考

瀬田貞二によってShireが「ホビット庄」と訳されたのは、「Shire」の発音と「庄」の発音が似ていることが一因である。日本語で「庄」は荘園などを指し、転じて村里などを意味する。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』では「シャイア」「ホビットの里」あるいはただ単に「里」と訳されている。

Shireとは元来は古英語で「地域、地区」を意味する言葉から来た。現代でもヨークシャー(Yorkshire)やランカシャー(Lancashire)といった接尾語の形で残っている。ホビット庄の緯度や経度は、トールキンの母国である現在のイギリスに相当するように設定されている。
西境の赤表紙本』原文では、ホビット庄は西方語表記ではスーザ(Sûza)であり、それをトールキンがShireに翻訳したという設定になっている。

ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定

『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』におけるホビット庄 『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における大堀町(手前に小足家のウィル庄長がいる) lotro_gamemap_shire.jpg

コメント

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照(コメントページ直接編集もこちら)

  • この村に暮らして、夏は裂け谷で避暑するのが中つ国最高の暮らし。ビルボしか許されないだろうけど。 -- 2014-03-05 (水) 11:08:52
  • 思いがけない冒険で、ビルボが「アドベンチャー!冒険だよ!」と旅に出発したシーンでの村風景が美しかった。ロケーション・ガイド本の表紙にもなっている。 -- 2015-04-05 (日) 04:12:00
  • ホビット庄は、いい人生を歩んでいる人たちのいるところって感じがしますね。サムも、困難な中、ホビット庄を思って元気をつけましたよね。 -- 2015-09-23 (水) 14:39:32
    • テド・サンディマン…こいつだけは違う ホビット唯一のクズのろくでなしだ(●`ε´●) -- 2017-06-14 (水) 22:32:20
  • 東西240キロ南北200キロ、面積約48000平方kmとすると九州よりずっと広く、関東1都7県+長野県の面積に匹敵する広大な地域 シャイア全体への帰属意識があるのが不思議なくらい広い -- 2015-10-03 (土) 16:43:24
    • 気楽に隣村に用を足しに行ける感じがしないね。 村の間の荒れ地や森に盗賊、ならず者、猛獣が潜んでいても分からないかも。 -- 2016-10-26 (水) 20:02:34
    • 例えば旅人が東街道を移動するとしたら、庄の端から端まで、数日はかかることになりますね。相当広い。 -- 2018-02-04 (日) 02:08:09
    • ホビットは人間の半分の背丈だから感覚としてはその倍の広さかも -- 2018-02-04 (日) 03:57:09
  • ホビット庄の人口推計を出した人っているのだろうか。もちろん、手がかりが少なすぎるが、万を単位にするほどか、千を単位にするほどかくらいは。根拠のない、自分の感触では1万数千人くらいなのだが、↑の面積約48000平方kmからすると、数十万人いてもおかしくはないし… -- 2015-10-15 (木) 23:54:53
  • ホビット庄って東街道も南街道も通ってすごくオープンな感じの立地なのにサウロンはホビットのこと知らなかったんですよね…彼いつも変な所が甘いというか。 -- 2016-12-09 (金) 18:20:20
    • ホビット庄にも、サウロンのスパイがいたのかもね。 -- 2016-12-19 (月) 21:39:52
      • いや、スパイがいたならナズグールがホビット庄の場所を探して右往左往する必要が無いだろうが。何言ってんだ? -- 2016-12-19 (月) 22:04:50
      • そんな喧嘩腰にならんでも… -- 2016-12-20 (火) 00:12:32
      • 「おもいがけない冒険」に出てきて泣いた -- 2017-07-05 (水) 20:47:23
  • 野伏の警備があったとはいえ、彼らの総数を考えればザルにしかならない気が・・・・ -- 2016-12-09 (金) 23:27:48
  • マジでホビットの里で暮らしたい… -- 2017-05-28 (日) 23:39:50
  • アルセダインに加勢送ったのが本当なら、その後魔王に攻撃されてもおかしくない。なんで無事だったんだろう? -- 2017-06-14 (水) 20:55:53
    • フォルノスト落として間もなく裂け谷とゴンドールからの軍が来たからじゃない -- 2017-07-13 (木) 19:20:14
  • ホビット庄そんなに広いのか、、なんかどっかの山奥の開けてない村くらいの広さかと思っていた。 -- 2017-07-13 (木) 18:53:16
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*1 邦訳では混同されやすいが、ホビット村(Hobbiton)は、ホビット庄(Shire)の中にある集落の一つ。
*2 原語はthe northern moors北の沼地(North Moors)のことか。

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Last-modified: 2018-02-04 (日) 03:57:09 (164d)