ベレリアンド最初の合戦†
概要†
カテゴリー | 歴史・事件 |
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スペル | First Battle of Beleriand |
異訳 | ベレリアンド第一の合戦、ベレリアンドの最初の合戦 |
解説†
太陽の第一紀が始まる前、ノルドール族の中つ国帰還以前にベレリアンドで行われた、エルフとモルゴスとの最初の合戦。
アングバンドから出撃したオークの軍勢が、モルゴスの送り出す雲に隠れて北方の高地地方に入り、そこから東と西に分かれ、大挙してべレリアンドに侵入した。東の軍勢はケロン川とゲリオン川の間を、西の軍勢はシリオン川とナログ川の間の平原を略奪し、メネグロスにいたベレリアンドのエルフの王シンゴルはエグラレストの港にいたファラスの領主キールダンとの連絡を絶たれた。
シンゴルはオッシリアンドのナンドール族の指導者デネソールに救援を要請し、アンドラムの北方、アロス川とゲリオン川の間で、東のオークの軍勢を攻撃した。レギオンとオッシリアンドから出撃したエルフの軍勢に挟み撃ちにされたオークは完敗し、北に逃げた者もドルメド山から出撃したドワーフに討ち取られ、アングバンドまで逃げ延びた者は僅かだった。だがオッシリアンドのエルフはオークに比べて軽装だったため、オークには敵わず、デネソールはアモン・エレブの丘で包囲された末に討ち死にした。
また、キールダンは西のオークの軍勢に敗北して海岸際まで追いやられ、ファラスの港で包囲された。この包囲は後にベレリアンド第二の合戦が起きたことで解かれた。
その後の影響†
シンゴルは生存者を出来る限り集めてネルドレスとレギオンの砦に引き揚げさせ、シンゴルの王妃メリアンが防衛のためにシンゴルの王国エグラドールの周りに魔法帯をめぐらせた。以降、エグラドールはドリアスと呼ばれるようになった。
オッシリアンドのナンドール族はデネソールの死を悼んで再び王を戴くことをせず、隠れ潜んで戦いに赴くこともしなくなり、ライクウェンディ(緑のエルフ)と呼ばれる民になった。だが守りの堅固なドリアスに逃れ、シンゴルの民(シンダール族)に合流した者も多く、その多くはアルソーリエンに住み着いた。
Include/宝玉戦争†
コメント†
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