- ブリー村がある一帯の土地についてはブリー郷を参照してください。
ブリー村†
概要†
解説†
ブリー山の西側にある、ブリー郷でもっとも大きな村。東街道が山に沿う形で村の中を通っており、昔から様々な旅人が行き来する要所だった。
村には有名な古旅籠躍る小馬亭があり、そうした旅人たちの寄り場となっていた。ホビット庄の東四が一の庄には「ブリー村で聞いた噂話のように奇妙な (Strange as News from Bree)」という慣用句があるという。
ブリー村には大きい人たちの石造りの家が何百軒かありました。その大部分は街道より高い山腹に抱かれるように建っていて、窓は西に面していました。山の西側には、山から出て山に戻る半円状の深い堀がうがたれ、さらにその内側には繁った生け垣がありました。街道はここで土手道となって、この堀と生け垣を横断していました。しかし街道は生け垣の線をつきぬけるところを大きな門で遮られていました。街道が村から出て行く南の隅にも、もう一つ門がありました。この二つの門は夜になると閉ざされましたが、そのすぐ内側に小さな門番小屋がありました。*3
街道の要衝†
ブリー村は東街道と緑道の交差点のすぐ東にあり、交通の要所であった。
この土地には、時折ホビット庄のホビットが旅に来ることもあった(ただ第三紀末には非常に稀となっていた)。また青の山脈へ行き来する旅人(主にドワーフ)や、野伏たちも時折ブリー村に立ち寄っている。ガンダルフのような魔法使いが立ち寄ることもあった。そのためメリアドク・ブランディバックは著書『ホビット庄本草考』において、喫煙習慣の起源と広まりはここブリー村にあると推察している。
『指輪物語』において†
ガンダルフはこの近くで伝言を携えてきたラダガストに出会ったあと、躍る小馬亭でバーリマン・バタバーにフロドへ宛てた手紙を託してから、サルマンに会うためにアイゼンガルドに向かった。
フロド・バギンズの一行(旅人たち)は、古森と塚山丘陵を抜けて東街道に出た後、トム・ボンバディルの勧めでこの村の躍る小馬亭に一泊する。そこで街道を見張っていた馳夫ことアラゴルン二世と出会うことになる。さらにナズグールがフロド達の襲撃を試みたため、村は一時騒然となった。
フロド達が立ち去った後、戦乱から逃れてきた難民が緑道を北上してやってくる。それにごろつきやならず者が混じっていたことで治安が悪化、堪りかねた村人が年が暮れる前に彼らを追い出すと、新年早々に彼らは村に侵入し、乱闘騒ぎが発生した。バーリマン・バタバーによるとこの乱闘騒ぎでヒースの足指のマット、ぶんぶんりんごのローリー、突っつき茨のトム、土手家のウィリー、および元村の山の下の一人が殺されたという。彼の推測では侵入の手引きをしたのは山羊葉のハリーとしだ家のビルで、この二人はよそ者の側に立って村から逃亡した。
これらの騒動の一因には、人知れずエリアドールの民を守っていた野伏が指輪戦争に南征していなくなっていたことが挙げられる。
そのため旅人たちが再訪した時、ブリー村は外の世界への恐れと警戒心から殺伐とした雰囲気であったが、ガンダルフはやがて西方の王の庇護下になり旧に復するだろうと請け負っている。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定†
DVDのオーディオコメンタリーなどによると、フロド・バギンズたちホビットが(映画にとっては)初めてホビット庄を抜けて異界へと入った場所であり、大きな人(人間)と接触する場所であるため、威圧感、不安感があるように演出されたという。
画像†
映画『ホビット』における設定†
『竜に奪われた王国』の冒頭の回想シーンで、旅をしてきたソーリン二世が立ち寄った場所として登場。躍る小馬亭へと入っている。
ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定†
コメント†
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