ブラードルシン†
概要†
カテゴリー | 人名 |
---|---|
スペル | Bladorthin |
異訳 | ブラドルシン |
その他の呼び名 | 大王ブラードルシン(the great King Bladorthin) |
種族 | 不明 |
性別 | 男 |
生没年 | 不明 |
解説†
ずっと昔に死んだ王。かつて山の下の王国のドワーフが、彼の軍隊のために豪華な槍を作ったが、結局彼の元に届けられることはなく、代金が払われることもなかったという。『ホビットの冒険』でソーリン二世とバリンが財宝の話をしている場面にそのような記載があるだけで、あとは種族、年代、統治地域など一切不明。
『ホビットの冒険』の初期原稿では、ブラードルシンは登場する魔法使いの名前であり、これが後にガンダルフに変更された。
考察†
ブラドールシンのうち、Bladorは初期の草稿において、西の高地の地名の一候補として登場するブラドリナンド(Bladorinand)に近い響きを持っている。この言葉は開けた土地を意味していたとされる。またthinはシンダリンにおいて灰色を意味する。従って、ブラードルシンの名は「灰色の国」や「平原の灰色の主」といった意味に解釈することができる。
John D. Rateliffはこの名前を、ホビットの冒険の初期の版に登場し後に削除されたノウムと関連付け、上のエルフに由来する名前である可能性を提示している。
統治地域については谷間の国やドルイニオン、リューンの湖周辺の何処かなど、複数の候補地が挙げられている。その死についてはサウロンによって滅ぼされたとする説がある一方、槍が届けられなかったのはスマウグの襲撃による作業の中断というドワーフ側の事情によるもので、ブラードルシンが悲劇的な死を迎えた訳ではないとする説もある。
Iron Crown Enterprisesによる設定†
アムロス以降にエゼッロンドを治めたシンダールの王として記述されている。
コメント†
最新の6件を表示しています。 コメントページを参照