フオル

概要

カテゴリー人名
スペルHuor
種族人間エダイン
性別
生没年第一紀(444)~†(472)(享年28)
ガルドール(父)、ハレス(母)、ハルディア(養父)
兄弟フーリン(兄)
配偶者リーアン
トゥオル(息子)

解説

トゥオルの父。ドル=ローミンの領主ハドルの長男であるガルドールを父とし、ハレスの族の族長ハルミアの娘ハレスを母とする。フーリンの弟。

弟フオルは身の丈高く、かれ自身の息子トゥオルを除けば、エダイン一上背があり、駿足だった。ただし競争が長距離で疲れるようなものである場合は、終わりの方でも始めと同じように力強く走り通せるフーリンの方が先に決勝点にたどりつけただろう。*1

人間として初めてゴンドリンに入る

フーリンとフオルの兄弟はエダインの慣習に基づき、ブレシルで母方の伯父のハルディアによって養育された。ダゴール・ブラゴルラハより後の時代、13歳のフオルと16歳のフーリンは、ブレシルを襲撃に来たオークとの戦いに出陣するが、彼らは仲間とはぐれ、ブリシアハの浅瀬でオークに包囲された。しかしウルモの加護によって立ち昇った川霧に救われて敵の目から逃れ、それからディンバールをさまよっていたところをソロンドール大鷲達によって救い上げられ、ゴンドリンに送られた。
フオルとフーリンはトゥアゴンに受け入れられ、ゴンドリンに一年近く滞在して様々なことを学んだ。だが二人は同族の許に戻ることを望むようになり、ゴンドリンの存在は秘密にすると誓い*2、トゥアゴンに別れを告げると、再び大鷲によって運ばれてドル=ローミンに戻った。フオルとフーリンは誓いを守り、自分たちが約一年間どこで何をしていたのかは誰にも語らなかった。

ニアナイス・アルノイディアドでの戦いと死

やがてフオルはベオル家リーアンを妻とする。だが彼は結婚後わずか二ヶ月で、後にニアナイス・アルノイディアドと呼ばれる戦いに出征することとなった。フオルはリーアンが身籠っていた子供にトゥオルという名を選んでから戦場に赴いた。

フオルはニアナイス・アルノイディアドにおいて、フーリンと共にドル=ローミンの軍勢を率いて参戦した。この大乱戦のさなかにフオル達はトゥアゴンと再会したが、ウルドール東夷の裏切りによって彼らの部隊は崩れ、フオルとフーリンは撤退するトゥアゴンの部隊の最後衛を守った。最後に彼らはセレヒの沢地に踏み止まって戦ったが、フオルはそこで毒矢に目を射抜かれて死んだ。
彼らが奮戦したお陰で、トゥアゴンはゴンドリンに撤退することができた。またフオルはトゥアゴンとの別れの時に、自分とトゥアゴンからエルフ人間の希望の星が生まれると予言した。これは、リーアンが身籠もっていたフオルの息子トゥオルが、トゥアゴンの娘イドリルと結ばれてエアレンディルが生まれることにより、現実のものとなった。

「しかし、今しばらくゴンドリンが倒れずにあれば、その時は殿の御家からエルフと人間の望みが生まれるでありましょう。王よ、わたくしはこのことを、死にゆく者の目で王に申し上げるのです。殿とわたくしは、ここで永久にお別れすることになります。殿のお国の白い城壁を再び仰ぐこともないでありましょうけれど、殿とわたくしとから新しい星が生じましょう。それではご機嫌よう!」*3

コメント

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  • 後年のドゥーネダインと違い、彼にはエルダールの血は入っていないので、予言の力は本来無いはず。にも関わらず、実際に彼の予言通りになる(彼の息子の息子、またはトゥアゴンの娘の息子がエアレンディル)。 -- A3
  • なんていうか、印象はひたすらに「爽やか」。陰鬱気味だったり神々しすぎる第一期の人物達の中では彼の爽やか振りは際立つ。去り際もcool。俊足の設定もnice。 -- 2018-10-25 (木) 07:10:04
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*1 終わらざりし物語』「ナルン・イ・ヒーン・フーリン
*2 実際彼らは大鷲によって空を一気に運ばれたため、ゴンドリンの正確な位置は知らなかった。
*3 シルマリルの物語』「第二十章 第五の合戦、ニアナイス・アルノイディアドのこと」トゥアゴンとの別れの際のフオルの言葉

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Last-modified: 2018-10-25 (木) 07:10:04 (19d)