フィンドゥイラス

概要

カテゴリー人名
スペルFinduilas
その他の呼び名ファイリヴリン(Faelivrin)
種族エルフノルドール
性別
生没年不明~†第一紀(495)年
オロドレス(父)
配偶者なし
なし

解説

ナルゴスロンドの王オロドレスの娘。
元々彼女はグウィンドールの恋人であり、グウィンドールは美しい金髪の持ち主であった彼女を「イヴリンの水にきらめく陽光」の意味であるファイリヴリンと呼んで愛していた。だがナルゴスロンドに、「ウーマルスの息子アガルワエン」と名乗るトゥーリンがやってくると、フィンドゥイラスはトゥーリンを愛するようになり、彼に「秘密」の意味であるスリンという愛称をつけた。
トゥーリンはフィンドゥイラスに好意を持ってはいたが、それは彼女に幼くして死んだ妹ラライスの面影を重ねていたためであり、彼女の思いには気づかなかった。このことを知ったグウィンドールは、フィンドゥイラスに対して彼女自身の愛が導くところへ行くようにと言い、同時にトゥーリンの本当の素性と名前を教え、彼の背負う不吉な運命について忠告した。フィンドゥイラスはトゥーリンに、彼の本当の素性と名を知ったこと、彼をもっと理解したいと願っていることを伝える。だがトゥーリンは彼女の真意を理解せず、自分のことをフィンドゥイラスに教えたグウィンドールに抗議した。

グウィンドールは、トゥムハラドの合戦で瀕死の重傷を負ってトゥーリンに助け出された時、彼に「フィンドゥイラスのみがトゥーリンの凶運を阻むことができる」と予言し、モルゴスの軍勢に襲撃されたナルゴスロンドから、フィンドゥイラスを救うようトゥーリンに言い残して死んだ。
だが陥落するナルゴスロンドでグラウルングに呪縛をかけられたトゥーリンは、フィンドゥイラスを救うことに失敗。フィンドゥイラスは他の女たちと共に捕虜としてオークに連れ去られるが、テイグリンの渡り瀬のそばでブレシルハレスの族がオークを攻撃した時、オークに槍で木に磔にされる。捕虜の救出に来たドルラスに対し、今際の際のフィンドゥイラスは「モルメギル。フィンドゥイラスはここにいる、とモルメギルに伝えて。」と言い残して死んだ。ブレシルの男たちはその場所に塚を作ってフィンドゥイラスを葬り、その塚はハウズ=エン=エッレスと呼ばれた。

コメント

最新の6件を表示しています。 コメントページを参照

  • グウィンドールが彼女を諦めたのも、二人が結ばれることでトゥーリン及びベレリアンドの運命を好転させられると思ったからこそかもしれないですね。 -- 風花
  • グウィンドール、友人想いの君が大好きだ!! -- ホビット 2008-12-31 (水) 21:45:33
  • 彼女はアマンとベレリアンドのどちらで生まれたんだろうか?そもそも母親(オロドレスの奥さん)については『終わらざりし物語』にも何も情報がなかったので気になっています。 -- 2010-01-27 (水) 08:55:25
  • 乙女の愛が勇者を魔王の呪いから解き放つのがファンタジーの王道なんだけど・・・さすがに初代冥王と始祖ドラゴンのW呪いには敵わなかったのですね。残念! -- 2013-05-11 (土) 00:26:12
  • アングバンドの苦痛を受けたグウィンドールと親族を失ったトゥーリン。二人の抱える重さに彼女の愛は行き場を失ったのでしょうか -- 2015-11-06 (金) 18:38:32
  • ここでグラウルングが精神的にトゥーリンを嬲る方を選んで殺さなかった事が後々命取り -- 2020-05-06 (水) 11:48:21
お名前:

人種差別をあおるもの、公序良俗に反するもの、項目とは関係ないコメント、他コメント者への個人攻撃及び価値観の押しつけや、相手を言い負かすことが目的の非建設的な議論、現実世界の政治および近代・現代史、特定国家、団体、民族などに結びつけ批判、揶揄するようなコメントなどは削除の対象となります。その他コメントについて。
Last-modified: