フィンウェ†
概要†
カテゴリー | 人名 |
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スペル | Finwë |
その他の呼び名 | ノルドール族の王(King of the Noldor) |
種族 | エルフ(ノルドール) |
性別 | 男 |
生没年 | 不明~二つの木の時代†(1495)年 |
配偶者 | ミーリエル(前妻)、インディス(後妻) |
子(前妻) | フェアノール(息子) |
子(後妻) | フィンディス(娘)、フィンゴルフィン(息子)、イーリメ(娘)、フィナルフィン(息子) |
解説†
ノルドールの最初の上級王。
死別した前妻のミーリエルとの間にフェアノール、後妻のインディスとの間にフィンゴルフィンとフィナルフィンの三人の息子を持つ*1。
フェアノールの息子たち(マエズロス、マグロール、ケレゴルム、カランシル、クルフィン、アムロド、アムラス)、およびフィンゴン、トゥルゴン、アルエゼル、フィンロド、オロドレス、アングロド、アエグノール、ガラドリエルの父方の祖父。
テレリの上級王エルウェの友。
フィンウェはとりわけ息子のフェアノールを愛していたが、それが宝玉戦争をはじめとする後世起きた非業の遠因の一つとなった。
アマンへの旅†
元々フィンウェはエルフたちをアマンに招くためにそれぞれの部族の代表として選ばれた三人の使節の一人であり、イングウェ、エルウェと共に一度オロメに連れられてアマンに至り、その地の素晴らしさと二つの木の光を目撃する。クイヴィエーネンに戻った彼らは、ヴァラールの招致に応じて西方へと移住することを仲間達に勧め、大いなる旅では第二陣となるノルドール族を率いてアマンへ到達した。
第三陣のテレリ族を率いるエルウェとは友人であり、二人は旅の間もしばしば互いを訪ねて交友した。だがエルウェはフィンウェを訪った折にナン・エルモスの森でメリアンに魅せられて行方不明になり、統率者を探し求めたテレリ族は中つ国に取り残されることになる。
これを悲しんだフィンウェはかれらにもう一度機会を与えるようヴァラールに嘆願し、テレリ達はアマンへ渡ることができた。だがアマンへやってきたのはオルウェに率いられた一部の者達であり(ファルマリ)、エルウェ自身は生きて再びアマンの地を踏むことはなかった。
ヴァリノールにおける至福と悲嘆†
アマンにおいてフィンウェはノルドールの上級王となり、ティリオンの都に住まった。
この至福の日々に彼はミーリエルと結婚し、長男のフェアノールが生まれた。
だがミーリエルはフェアノールを生み出したために甚だしく消耗し、ついにはローリエンの庭に身を横たえたまま霊魂はマンドスの館に去ってしまった。悲嘆にかきくれたフィンウェは代わりに全ての愛情をフェアノールに注ぎ、やがて彼が成長しきると、ヴァラールの許しを得てインディスと再婚。その間にフィンゴルフィンとフィナルフィンという新たな息子をもうけた。
これをフェアノールは喜ばず、やがてフィンゴルフィンとの間で父の寵愛を競って反目し合うようになる。ついにはフェアノールはフィンウェの眼前でフィンゴルフィンに剣を突きつける暴挙に及び、ヴァラールの采配でティリオンから暫し追放されることになった。(この一連の出来事の裏にはメルコールの悪意があった)
心を痛めたフィンウェはフェアノールと彼の息子たちと共に追放の身になることを選び、彼らとフォルメノスに引きこもって自らを廃王と見なした。このためティリオンと民はフィンゴルフィンが代わって統治した。
死†
ヴァリノールの祝祭にもフィンウェは姿を見せず、ただヴァラールに出席を求められたフェアノールだけがフィンゴルフィンと和解するために現れた。ここでフィンウェの一族の不和は洗い流されるはずであった。
だがメルコールはウンゴリアントと結託して二つの木を枯死させ、次いでフォルメノスを急襲してシルマリルを奪い取り、その入口の前でフィンウェを殺した。こうしてフィンウェはアマンにおいて初めて殺害された者となった。
これを知らされたフェアノールはメルコールをモルゴス「黒き敵」と呼んで呪い、恐るべき誓言を立てて復讐とシルマリルの奪回を誓うと、同族殺害を犯しながらもノルドール族の大多数を引き連れて中つ国へと帰還し、望みなき戦いを繰り広げた。
フィンウェ王家 (House of Finwë)†
ノルドールの上級王位はフィンウェの血筋に受け継がれた。
長男フェアノールの家系がフェアノール王家、次男フィンゴルフィンの家系がフィンゴルフィン王家、三男フィナルフィンの家系がフィナルフィン王家である。
コメント†
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