ヒスルム

概要

カテゴリー地名
スペルHithlum
その他の呼び名ヒーシローメ(Hísilómë)

解説

ベレリアンドの北西にある、東と南をエレド・ウェスリンに、西をエレド・ローミンの山脈によって囲まれた広大な地域(ベレリアンドには含まれない)。南西部はドル=ローミン、南東部は湖と山脈を挟んでミスリムと呼ばれる。
モルゴスが流謫のノルドールの野営地へと送ってきた雲に由来して、ノルドールはこの地をクウェンヤで「霧の国(Land of Mist)」の意味のヒーシローメと名付けたが、後にこの地に住んだシンダールによってヒスルムの名で呼ばれるようになった。アングバンドの包囲が続いていた間は美しい土地だったが、空気は冷涼で冬は寒冷だった。

ミスリムはフェアノールの軍勢が野営地を築いてダゴール=ヌイン=ギリアスの舞台となり、後にはフィンゴルフィンに率いられてヘルカラクセを横断してきた軍勢も野営地を築いた。その後ヒスルム全土がノルドール上級王フィンゴルフィンが統治する土地となり、南西部のドル=ローミンは息子のフィンゴンに与えられた。ただし彼らの本拠地はエレド・ウェスリンの東側にあるエイセル・シリオンの城砦だった。また、後にドル=ローミンはエダインであるハドル家に与えられた。

ダゴール・ブラゴルラハ以降、この地はモルゴスに攻撃されるようになり、エレド・ウェスリンで戦闘が行われた。さらに山脈を迂回してきた敵によって北からも攻撃された。だがフィンゴルフィンの死後王位を継承したフィンゴンが、キーアダンの援助を得て攻撃を撃退した。
しかしニアナイス・アルノイディアドによってフィンゴンの王国は滅び、ハドルの族の戦士たちの大多数も討ち死にした。そのため東夷オークが侵入してきて、この地に残った僅かなエルフとハドルの族の生き残りは迫害された。

草稿における記述

The Book of Lost Tales 1』にて、「影の地(land of shade)」とも呼ばれるほか、「太陽が初めて昇った時に全ての暗き影が集まった場所(whither all the deepest shades withdrew when the Sun first arose)」と表記されている。

また、相当な難所だとされ、多数のエルフが遭難している場所として哀歌に歌われた。モルゴスによって森に閉じ込められた人間もおり、「A Song of Aryador」という詩も残している。*1 この森で遭難したエルフ達は「Shadow Folk」と呼ばれ、人間達に恐れられたともされている。さらには、大いなる旅の道中、ナハールに跨ったオロメや妖精の力を以てしても多数のエルフがはぐれてしまい、シンゴルは完全に遭難してしまった。

沿岸の岩場には「モルゴスの悪しき影響の傷跡」が残るとされている。

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*1 Aryador は人間によるヒスルムの呼称とされる。

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Last-modified: 2018-08-24 (金) 23:33:52 (30d)