バーリマン・バタバー†
概要†
解説†
ブリー村の古旅籠である躍る小馬亭の亭主。彼の家系は記録にも残らないほど昔から代々この宿屋を経営してきたという。
以前からのガンダルフの友人で、トム・ボンバディルとも交友があるらしい。人当たりが良くおしゃべりで、(ガンダルフによると)ブリー郷の住人としては高い眼力を持っているが、日々の雑事にせわしなく忘れっぽい。
フロドはどんどん中にはいって行って、危うくはげ頭であから顔の背の低い肥った男にぶつかりそうになりました。かれは白いエプロンをつけ、なみなみとビールのはいったジョッキを満載した盆を持って、部屋から部屋へ忙しそうに走り回っていました。 *2
バーリマンは大いなる年(第三紀3018年)のライズに、ガンダルフからフロド・バギンズに宛てた至急の手紙を預かる。だが雑事にせわしない彼はフロドに手紙を送ることをすっかり忘れてしまい、結局手紙は9月29日の夜になって、フロドら一行が小馬亭に立ち寄った時に直接手渡された。この失態に困り果てたバーリマンはできる限りフロド達の手助けをすることを約束。
翌30日に宿が黒の乗手に襲撃され、厩につないでいた客の馬がすべて逃がされてしまうと、バーリマンはその弁償に奔走するはめになる。フロド達のためには、しだ家のビルから小馬のビルを相場の三倍の銀貨12枚で購入してくれた。
バーリマンは馳夫(アラゴルン二世)のことを信用していなかったが、彼がフロド達と共に旅立つのを見届ける。30日の夜に手紙の失態に怒ったガンダルフが小馬亭にやってくると、恐縮したバーリマンは馳夫がフロド達と同行していることを口走り、そうとは知らずガンダルフを大いに安心させる。そのため一転して喜んだガンダルフから、小馬亭のビールが7年間とびきり上等に出来上がる魔法をかけると請け負われた。
3019年10月28日に旅から帰ってきたフロド達とガンダルフが再び小馬亭に立ち寄った時には、バーリマンは相変わらずの早口と親切さで彼らを出迎え、しばらく物騒になっていたブリー郷の状況を嘆きつつ語った。一方、フロド達からは彼らの旅のことや指輪戦争のことを聞かされたが、その内容は彼の想像力の限界を超えており、わけても馳夫が王になったことはすぐには飲み込めないほど彼を仰天させた。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定†
俳優 | デビッド・ウェスリー |
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日本語吹き替え | 緒方賢一 |
フロド達が躍る小馬亭を訪れた時に彼らを出迎えるシーンと、ストライダーのことをフロドに教えるシーン、黒の乗手が宿に侵入するシーンでわずかに登場するのみ。
画像†
映画『ホビット』における設定†
第二部『竜に奪われた王国』の、ソーリン・オーケンシールドとガンダルフが躍る小馬亭にて出会った時の回想シーンで、父親とされる人物(Butterbur Snr)が躍る小馬亭の亭主として登場している(演じるのはRichard Whiteside)。同時に登場する、母親とされるベッツィ・バタバー(Betsy Butterbur)は、ピーター・ジャクソンの娘Katie Jacksonがカメオ出演で演じている。
ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定†
コメント†
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