ハムール†
概要†
カテゴリー | 人名 |
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スペル | Khamûl |
異訳 | カムール、ハムル |
その他の呼び名 | 東方の影(Shadow of the East)、副首領(Second Chief)、黒の東夷(Black Easterling) |
種族 | ナズグール(もとは東夷か) |
性別 | 男 |
生没年 | 不明~†第三紀3019年3月25日 |
解説†
『終わらざりし物語』の「指輪狩り」で言及されている、魔王に次ぐ地位にあるナズグール。「東方の影」とも呼ばれる。「指輪狩り」の没になった草稿ではハムールの名は出ず、それに相当するナズグールは「副首領(黒の東夷)」と呼ばれている。
ナズグールの中では魔王に次いで一つの指輪の存在を感じ取ることができるが、太陽の光に一番弱かったという。
第三紀3018年(大いなる年)当時、ハムールはサウロンの名代として、伝令役のもう一人のナズグールと共にドル・グルドゥルにいた*1。一つの指輪の捜索のために魔王を含む他七人のナズグールがミナス・モルグルを出立して大河アンドゥインを越えて来ると、ハムールと彼の連れはケレブラントの野で魔王たちと合流した。
『指輪物語』本編でハムファスト・ギャムジーやマゴットに「バギンズ」のことを聞いてまわり、ところざわ村にいたる道でフロドらを追跡し、バックルベリの渡し場で取り逃がしたナズグールがハムールとされる。
Iron Crown Enterprisesによる設定†
ICE設定には、さらにハムールについての細かい情報がある。
ハムールは本来の名をコムール一世(Komûl I)という。エルフ(アヴァリ)の血が流れる極東の人間ウォマウ(Wômaw)の築いた国ウォマワス・ドラスのムール・タヌール(Mûl Tanûl、ムールはウォマウの全氏族を統べる神官兼上級王の称号)の息子として第二紀1744年に生まれた。
当時はヌーメノール人がウォマウ領を侵犯しており、コムールは彼らの専横に対抗する手段を求めてアヴァリの女王ダルダリアン(Dardarian)と同盟を組んだ。だがダルダリアンはサウロンの信奉者で、彼女から九つの指輪のうちの一つを手にした事で、ナズグールになった。
画像†
映画『ホビット』における設定†
サウロンによってドル・グルドゥルに招集された9人のナズグールの中で、最初にエルロンドに斬りかかった者がハムールとされている。
権利の関係上、ハムールという名前自体には言及されていないものの、『ロード・オブ・ザ・リング』に登場した東夷と似た装備を纏っているため、原作の世界観に精通した鑑賞者にはそこはかとなくハムールである事が分かるという演出となっている。
2015年11月に出版された『The Hobbit: The Battle of the Five Armies Chronicles: The Art of War』および、『決戦のゆくえ エクステンデッド・エディション』のメイキング映像では明確にハムールである事が示されている。
また、ネット上では一時期、兜の形状が、ピーター・ジャクソンが仮装パーティーで被っていたクラウンのマスクと類似している事から彼が演じているのではないかと噂になった。
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グッズ†
#amazon(B07KT7BTJM) #amazon(B07BB5XVSR)ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定†
Lieutenant of Dol Guldur(ドル・グルドゥルの副官)という名前で、Morskorという恐るべき獣の背に乗り、ドル・グルドゥルに出現する*2。また第二紀の場面ではThe Cursed Rider(呪われし乗り手)という名前になっている。
ハムールの名が出てこないのは、『終わらざりし物語』にしか出てこない固有名詞である「ハムール」の名をTolkien Estateが持っているために、Turbine社が使えないという権利上の問題のため。
外部リンク†
コメント†
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