トゥアゴン

概要

カテゴリー人名
スペルTurgon
その他の呼び名賢者トゥアゴン(Turgon the wise)、隠れ王国の王(Hidden King)
種族エルフノルドール
性別
生没年第一紀510年
フィンゴルフィン(父)
兄弟フィンゴン(兄)、アレゼル(妹)
配偶者エレンウェ
イドリル(娘)

解説

ノルドール上級王
第4代
フィンゴン
455 ~ 473
第5代
トゥアゴン
第一紀473 ~ 510
第6代
ギル=ガラド
510 ~ 第二紀3441

ゴンドリンエルフ王。フィンゴルフィンの次男でフィンゴンの弟、アレゼルの兄。エレンウェを妻とし、イドリル・ケレブリンダルの父となる。従兄弟の中ではフィンロドと特に親しかった。

中つ国帰還への参加

二つの木の時代エルダマールで生まれたが、フィンウェ殺害とシルマリル強奪に対するモルゴスへの復讐のためのノルドール中つ国帰還へ参加し、父フィンゴルフィン、兄フィンゴンと共に中つ国へ渡る。この旅の途中、ヘルカラクセで妻のエレンウェを失った。

ネヴラストの領主として

中つ国ではネヴラストヴィンヤマールに居を構え、自身が率いてきたノルドールとこの地に先住していたシンダールを共に治めた。トゥアゴンの統治の下、二つの部族はこの地で最も早く混じり合って一つの民となった。

ゴンドリンの王として

トゥアゴンは、第一紀の50年にフィンロドと共に旅した時、シリオンの川辺で見た夢の中でウルモの啓示を受けて、隠れ王国を建設することを望むようになる。その翌年に受けた二度目のウルモの啓示に従って、トゥアゴンは環状山脈の内側にあるトゥムラデンの谷間を発見した。彼はこの地にヴァリノールティリオンに倣った都市を建設する構想を練り、ダゴール・アグラレブの後に、隠れ王国ゴンドリンを52年の歳月をかけて築き上げた。ゴンドリンは中つ国ノルドールが築いた都の中で最も長い間モルゴスの目を逃れ栄え、最も美しい都となった。

ゴンドリンが完成して200年経った頃、この守りの堅固な都に倦んだ妹アレゼルがゴンドリンを去る許しを願い出た際には、トゥアゴンは許可を与えたものの不吉な運命の予感に心を騒がせる。その予感通り、アレゼルが旅の途中で行方不明になったことを聞いて、トゥアゴンは悲しんだ。
だが後にアレゼルが、エオルとの間に儲けた息子マイグリンを連れてゴンドリンへ帰ってくると、マイグリンを一目で気に入ったトゥアゴンは、彼にゴンドリンで栄誉を与えることを約束して臣従を誓わせた。だがトゥアゴンは妻子の後を追ってきたエオルと言い争いになり、息子を奪われることを拒んだエオルがマイグリンを殺そうとして誤ってアレゼルを殺害したため、トゥアゴンはエオルを処刑した。
トゥアゴンはその後もゴンドリンに留まったマイグリンを非常に寵愛したが、マイグリンがトゥアゴンの娘で自分の従姉にあたるイドリルへの、エルダールにとっては近親相姦に当たる報われぬ恋によって心を蝕まれていることには気づかなかった。

ダゴール・ブラゴルラハの際にもゴンドリンに被害が及ぶことは無かったが、モルゴスとの一騎打ちの末討ち死にしたフィンゴルフィンの遺体はソロンドールによってゴンドリンの北の山頂に運ばれ、トゥアゴンは父の遺体の上に高い石塚を築いて葬った。
その2年ほど後にトゥアゴンは、ウルモからハドル家の子息たちを歓待するよう告げられ、その予告通りフーリンフオル兄弟がソロンドールに連れられてゴンドリンにやって来た。トゥアゴンは彼らを深く寵愛し、1年後に別れを惜しみながら再びソロンドールに運ばれていく彼らを見送った。

ニアナイス・アルノイディアドの際には兄フィンゴンの救援のためにゴンドリンの軍勢を率いて出陣し、この時戦場でフーリンフオルに再会した。この合戦は大敗北に終わったが、フーリンとフオルはトゥアゴンの軍勢を退却させるために殿後を守る。この際フオルはトゥアゴンに、今しばらくゴンドリンが倒れずにあれば、自分とトゥアゴンとからエルフ人間にとっての望みが生じるであろうと予言した。

ニアナイス・アルノイディアドで兄フィンゴンが討死したことで、トゥアゴンは中つ国におけるノルドール上級王になるが、それ以後トゥアゴンとその国民は決して環状山脈より外へは出る事はなく、またいかなるものであれその進入を許さなかった。唯一フオルの子トゥオルのみが入城を許されたが、これは先の合戦でトゥアゴンを守って討死したフオルへの愛から出た事で、その愛はそのままトゥオルへと注がれた。トゥオルがゴンドリンに住んで7年の後には、トゥアゴンはトゥオルとイドリルとの婚姻を認めて盛大な祝宴を開き、翌年の春にはトゥアゴンとフオルの双方にとって孫にあたり、(フオルの予言通り)後に中つ国の全てのエルフと人間にとっての救世主となるエアレンディルが生まれた。

ゴンドリンの滅亡とトゥアゴンの死

その間もゴンドリンの所在地は隠されていた。だがモルゴスに捕らえられていたフーリンが釈放され、ゴンドリンの近くまでやってくると、トゥアゴンはフーリンがモルゴスの間者になったのではないかと恐れ、フーリン救出を躊躇する。そのためゴンドリンを発見できなかったフーリンは、エホリアスでトゥアゴンを呼んで叫んだ。これがモルゴスの密偵に聞かれ、ゴンドリンのおおよその位置がモルゴスの知るところとなる。
さらに、採掘の仕事のため、密かに都の外に出ていたマイグリンが、ゴンドリンを捜索していたモルゴス配下のオークに捕らえられる。アングバンドに連れて行かれたマイグリンは、モルゴスの脅迫、トゥオル及びエアレンディルへの憎しみ、裏切りの報酬としてイドリルが約束されたことから、ゴンドリンの位置をモルゴスに教えてしまう。その結果第一紀510年、ゴンドリンはオークバルログらの軍勢に襲われて陥落した。トゥアゴン自身も戦ったが、最後は廃墟と化した自らの居城で討死したという。
だがトゥオルとイドリル、エアレンディルたちは無事ゴンドリンを脱出し、シリオンの港へと落ち延びた。

ガンダルフが手にすることになったグラムドリングは、トゥアゴンの剣と言われている。

コメント

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  • その愛剣グラムドリングは指輪戦争時はガンダルフのものになってる(手に入れたのは「ホビットの冒険」の時)こないだネットでその模造刀が売られていたすっごい綺麗ですよーー!!ほしいーーー!!! -- watata
  • ウルモの警告で王は陥落する事を知っていた訳ですけれど・・・どうしてアマンへ帰らなかったのかが疑問です。確かに自ら築き上げた国は愛着だあるでしょう、しかし王を従う12宗家は?双璧もそうですけれどモルゴスの知るところにならなければ犠牲になる事も無かったと思います。
    それともやはり、トゥアゴンに対する忠誠から知ってても残っていたのでしょうか?疑問です。 -- シオン
    • 中つ国へ戻ったエルフがアマンへ帰れるようになったのはモルゴスが滅びた後です。この時代では帰りたくても拒まれてしまうのでは。
    • この人、優れているとは思うけど物凄く強情なんだよな。 それ故、結果は分かっていても忠告を受け入れない。 そのため、あんな悲惨な最期に。 ちょっとでも素直に忠告に耳を傾ければ、ゴンドリンの民を死なせることにはならなかったかもしれない。 ひと言、言わせておけばゴンドリンを滅亡に追い込んだ張本人である! -- ももたる 2010-06-13 (日) 01:40:12
      • 一国の王なんだからまず臣民のことを考えなければダメよ -- 2010-06-15 (火) 18:08:14
      • ゴンドリンに移るまでは、そうでもなかったんだけど(ウルモの啓示を受けたわけだし)。 頑迷固陋になったのは、故郷ティリオンに似せてあまりにもゴンドリンを美しく、造ってしまったからそれに心から囚われてしまったのかも。 -- 2010-09-09 (木) 04:34:06
      • アマンにいたときから、この人は剛直だったよ。 フェアノールと剣を抜きあう寸前の一触即発状態になったし。 しかし、その頑迷な剛直さをモルゴスは勇猛果敢と間違えて判断したのかも。 -- カンナ 2010-11-08 (月) 23:37:58
      • 誇り高くても許されることと許されないことがありますよね・・・シンゴル王殺害とドリアス滅亡の例もありますし、いくら傑作だからって手放すのを惜しんだ結果が国の滅亡じゃ話にならんでしょ。 -- 2013-04-30 (火) 22:56:06
      • ではゴンドリンを出て行って何処に逃げるのか?と言われるとそれも難しい判断なのでは?兄のフィンゴンも親友のフィンロドも戦死して、フーリン一族はトゥオルを残して壊滅、マイズロスは大嫌い。同盟関係にあったキアダンは海上ゲリラ生活で、大所帯で押しかけて大量の食い扶持を要求したら大迷惑・・・。旧領ネヴラストに帰っても、食料調達の当ても無く、住む場所を再建しようとしている最中にモルゴス軍に襲われたら非常に危険。トゥアゴンの立場からしたら、逃げろと言われても八方塞に見えます。 -- 2014-12-17 (水) 12:00:51
  • 身内運が無い&苦労症な人…。父は特攻かけて死ぬわ、兄は従兄の追っ掛け(笑)だわ、妹は家出娘だわ、妹の息子は自分を裏切るわ…まともなのは娘のイドリル位?(苦笑)さすがエルロンド様の曽祖父…(関係ない) -- 大神
  • グラムドリングはトゥアゴンの持ち物であったとは書かれているとはいえ、愛剣であったとか、死の間際にそれで戦ったとかは一切明記されていなかったように思いますが… -- 2008-04-19 (土) 00:01:34
    • むしろ、あれを持って戦っていたら後世まで残らなかったかも。そうか、愛剣じゃなかったから、エルロンドはあの剣の発見に醒めた態度だったのか -- 2008-10-25 (土) 21:46:33
  • ガンダルフはグラムドリングをエルロンドに返さないのはなぜ? -- 2012-11-22 (木) 13:42:06
    • 発見したのがガンダルフたちだからで、エルロンドも彼らに使って欲しいと思ったからでしょう。戦わない自分が受け取るより、困難な任務があるガンダルフに託すべきだと -- 2012-11-23 (金) 08:15:53
    • ファンの推測じゃなくて、どこかで言及されてませんか -- 2012-11-29 (木) 02:45:00
      • どこかで言及されていたなら、このWikiにも載ってるハズですけどね。素直に推測で楽しみましょうよ。 -- 2012-11-29 (木) 18:24:44
      • 推測は否定するつもりありませんし、ご自由に。あとwikiに全てのエピソードが載っているとも、載っているべきだとも思いませんがねえ。まあ本件でのエピソードがないならいいです。シルマリルやパランティーアなどの話から、彼らの所有権に関する考え方に興味を持ったんです。 -- 2012-12-01 (土) 07:34:43
      • オルクリストの項を見てみるといいかも。2010-01-14 (木) 16:56:38のコメントね。 -- 2012-12-01 (土) 13:29:44
    • シルマリルでもアーケン石でも指輪でも、(たとえ正当だとしても) 所有権を主張するとあまり良い事は起こらない世界のようです、中つ国は。 -- 2012-12-01 (土) 09:37:05
  • モルゴスも恐れる賢者の風格…だけど、自分の娘への恋心で心が歪んでいく甥を可愛がるという灯台下暗しからの王国崩壊とはこれいかに。まあ親兄弟や親友の死後で上級王として劣勢下でゴンドリンの民草を守らなくちゃいけないという重圧は相当のものだったと思うが -- 2012-12-01 (土) 14:18:46
  • ゴンドリンの陥落は、エオルを殺しちゃった呪いみたいなもんだったんだろうなー -- 2013-01-05 (土) 13:52:10
  • 「終わらざりし物語」を読み返していたら、『「この世の子らの中で、シンゴルを除けば一番丈高い」トゥアゴンその人が・・・』という一節を見つけたけど、いったいどれくらい身長が高かったのだろう・・・(´ω`) -- 2016-12-31 (土) 13:54:21
    • いっそ5メートルくらいありそう。 -- 2017-01-02 (月) 11:25:07
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Last-modified: 2017-01-02 (月) 11:25:07 (562d)