シャドウ・オブ・ウォー

概要

カテゴリーゲーム
スペルMiddle-earth: Shadow of War

解説

WB Gamesより発売された、『シャドウ・オブ・モルドール』の続編となるゲーム。プラットフォームはWin10/PS4/Xbox One。英語版は2017年8月22日発売予定とされていたが、10月10日に延期された*1。日本語版は10月12日発売で、前作と同様Z指定(18歳以上対象)。Windows版は日本語を含む各国語に対応しており、Steam及びWindows Storeで販売されている。

前作と同様、映画『ホビット』と『ロード・オブ・ザ・リング』の間の時代を描いた物語となっており、基本設定は映画に従っている。映画では触れられていない原作小説を参考にした設定も取り入れているが、一部は原作小説と異なる独自の設定もある。

ストーリー

前作から10年後、モルドールサウロンが帰還。黒門を奪ったサウロンはバラド=ドゥーアの再建を始め、中つ国を支配するための大軍勢が集結しつつあった。ケレブリンボールの幽鬼はサウロンの軍勢に挑むため、サンマス・ナウアで新たに力の指輪を製作。それを手にしたレンジャー、タリオンの新たな戦いが始まる。

システム

三人称視点アクションRPG。前作同様、一体多数のバトルアクションと、敵に見つからないよう行動するステルスアクションを使い分けて戦う。

前作から進化した大きな特徴として、ネメシスシステム(ゲームの進め方によって、敵が個性を得ていき、その敵を洗脳して支配できる)により、大きな軍団を編成して大規模な攻城戦(砦の攻撃)をすることができる。プレイヤーは砦を攻撃するとき、事前に洗脳していたウルクオーク)やオログトロル)を攻撃に参加させることができる。また敵砦を守る首領の配下に潜り込ませ、攻撃時に裏切らせることなどができる。攻め落とした砦には、領主として配下のウルクやオログを配置することができる。時に、配下にしたウルクやオログが裏切ることもある。また、自分が殺したはずの相手が再び現れ、そのことについて相手が発言することもある。

他プレイヤーが築いた砦のデータをオンラインで取得し、その砦を攻撃することも可能。攻略に成功するとボーナスを得ることができる(防御側プレイヤーは、攻略されてもデメリットはない。また防衛側の戦闘は自動的に行われ、実際にオンラインで対戦するわけではない)。

それと前作同様、各種クエストを行ったり、モルドール内で遺物を探し出したり、イシルディンの文字を探したりして成長することができる。手に入れた武具を装備することができるようになったほか、特定の条件を達成すると成長する武具もある。

登場人物

タリオン(Talion)
黒門レンジャー。前作で黒の総大将たちの襲撃を受け、黒の手によって妻子共々殺されたが、ケレブリンボールの霊に憑依されたことで復活した。何度殺しても生き返ることから、モルドールでは墓を歩く者(Gravewalker)と呼ばれる(タルクと呼ばれることもあるが、これは単純にゴンドール人の意)。幽鬼の依り代として生かされているため、ケレブリンボールが離れれば最初の死で受けた喉の傷が裂けて完全に死ぬ。
本作ではケレブリンボールが作った新たな指輪の力を手にして、モルドールの砦を攻め落としてゆく。
ケレブリンボール(Celebrimbor)
前作にて、サウロンの一瞬の隙を突き一つの指輪を奪い、明王(みょうおう)(Bright Lord)としてオークを従えサウロンと戦うが、最後の瞬間で指輪に裏切られて妻子共々サウロンに殺された。以後は幽鬼となってタリオンに取り憑き、自分とタリオンの復讐のために戦う。
本作ではサンマス・ナウアにて新たな力の指輪を作成、その力を使い、再び明王としてオークやトロルを支配下に置き、タリオンと共にモルドールを攻め落とそうとする。本作ではアイグロス及びトゥラン(Túrann)(力の指輪を鍛えるのに使った槌)を使った攻撃も可能。また、前作よりも更にサウロンを倒すことに執着している。
シェロブ(Shelob)
本作では蜘蛛の姿のほか、人間の女の姿をとり、会話することが可能。さらに幻視という、ある程度未来を予知する力を持つ。かつてサウロンと交流があったようだが、今は決別している。サウロンの計画を妨害するためにタリオンらを利用する。
ミナス・イシルの兵士
原作設定と異なり、ミナス・イシルが陥落したのは指輪戦争の数十年前となっていて、ゲーム開始時には陥落していない。映画でもミナス・イシルが陥落した日時には言及されていないので、映画との矛盾はない。
カスタミア(Castamir)
ミナス・イシル守備隊の将軍。ミナス・イシルのパランティアの管理者。
イドリル(Idril)
カスタミアの娘。自らも剣士として戦う。
バラノール(Baranor)
ミナス・イシルのゴンドール軍兵士。ウンバール出身のハラドリムだが、ゴンドールとハラドが敵対したため同族と引き離され、ミナス・イシルで育った。優秀な兵士で、異民族でありながら素早く昇進している。DLC『モルドールの荒廃』の主人公。
ダゴール(Dagor)
ミナス・イシルのゴンドール軍兵士。隻眼の男。昇進して大部隊の指揮官になるよりも、小部隊の指揮官として自ら戦うことを選んでいる
ヘリオン(Herion)
ミナス・イシルのゴンドール軍兵士。短気な正確で二度降格させられたが、三度昇進して今の地位にいる。
タランドール(Talandor)
ミナス・イシルのゴンドール軍兵士。長年ゴンドールに使えてきた家系の出身。
カルナン(Carnán)
モルドールの森にいる不思議な女性の精霊。植物を操り、植物をもとにした怪物をあやつって、バルログの復活を阻止しようとする。外見はエントに似ているが、エント女かどうかは明言されていない。
エルタリエル(Eltariel)
ガラドリエルの懐刀(Blade of Galadriel)と言われる女性戦士のエルフ。ナズグルを倒すためガラドリエルによってモルドールに送り込まれ、時にタリオンと行動を共にして戦う。DLC『ガラドリエルの懐刀』の主人公。
ヴァニッシング・ソンズ(Vanishing Sons)
DLC『モルドールの荒廃』に登場する傭兵団。元はロヒアリムに敗れた東夷の逃亡兵。活動初期の頃にハラドリムの村を襲撃して子供を連れ去り、戦い方を教えて仲間としていった。金次第でオークの敵にも味方にもなりうる。幽鬼の力を持たないバラノールは、ウルクを支配する代わりに、報酬を払う等の方法で彼らを味方にして戦う。
セルカ(Serka)
傭兵団の頭目で、不死身のセルカと呼ばれる。バラノールの生き別れの兄で、本名はジャガイ(Jagai)という。ハラドリムでウンバール近くの村の出身。幼い頃に村がヴァニッシング・ソンズの襲撃を受け、自分は少年兵として傭兵団に入れられる。やがて頭角を現してセルカと名乗り、傭兵団の頭目となった。
ゾージャ(Zhoja)
傭兵団の幹部の一人。バラノールの意志を優先し、懇意にするセルカを見限り、頭目の座を狙う。
トルビン(Torvin)
DLC『モルドールの荒廃』に登場。前作でモルドールの獣についてタリオンに教えたドワーフリスラドでヌーメノールの遺物を発掘しており、モルドールへの抵抗勢力を組織しようとするバラノールに協力する。
ゴラム(Gollum)
前作同様、モルドールの国内をうろついており、「どろぼうのバギンズ」「いとしいしと」を捜している。
モルドール軍
ウルクはダーク族、フェラル族、マシン族、マローダー族、ミスティック族、ウォーモンガー族、テラー族の七つの部族に分かれている。DLCではさらにアウトロー族、スローター族が追加される。
ラットバッグ(Ratbag)
前作で死んだと思われていたウルク。表向きは盟友であるオログのレンジャーをヌアネンの首領とし、自らは影の首領として振る舞っていた。小物の性格で、力ではタリオンにかなわないことがわかっており、幽鬼の力で洗脳されているわけではないが、自らの意思で彼に協力する。
ブルーズ(Brûz)
ヌアネンのオログの小隊長で作中で最初に指輪の力に従属する。以後、度々タリオンの前に現れて軍団を編成する術を授ける。強靭な戦士だが狡猾さも持ち合わせており、明王の下での出世を目論んでいる。
レンジャー(Ranger)
ラットバッグと行動を共にしているオログ。ラットバッグから一方的に友人と思われており、レンジャーという名もラットバッグからタリオンにちなんで付けられたもの。基本的に暗黒語しか話さない。
フォルソグ(Forthog)
戦闘中に一定の確率でタリオンの味方として現れるウルク。本作の開発中に死去したプロデューサー、Michael Forgeyをモデルとしたキャラクター。本ゲームのエンディングでは、Forgeyを追悼する写真なども表示されている*2
ゾグ(Zog)
呪術を操るミスティック族の死霊使い。ナズグルによって選抜された配下を使って、タル・ゴロスを呼び覚ます儀式を執り行おうとしている。タリオンと同様、殺されても復活し、他の小隊長を蘇らせる事もできる。
タル・ゴロス(Tar Goroth)
ゾグが蘇らせようとしているバルログ
ナズグル(指輪の幽鬼)(Nazgûl)
アングマールの魔王以外のナズグルのデザインは、映画『ホビット』の各自個性があるものとは異なっているが、『ロード・オブ・ザ・リング』のようにただローブをしているわけでもない、同じ仮面をしている。魔王以外の設定は、一部原作の設定を引用しているものの、オリジナルとなっている。
アングマールの魔王(The Witch-King of Angmar)
陥落させたミナス・イシル(ミナス・モルグル)の領主として君臨する。また、タリオンの能力を見込み、仲間に引き入れようと画策する。
スラダーン(Suladân)
指輪の幽鬼のひとり。第二紀にハラドを支配したヌーメノール人の王。かつて大軍を率いてサウロンのもとに攻め入っ際に、美しい姿で恭順を示したサウロンから差し出された、九つの指輪のうちひとつを受け取った。それにより強大な力を得るが、老化と共に側近となったサウロンの傀儡と化していった。最後の同盟の戦いでサウロンが一時倒されると、その後はドル・グルドゥアに表れたという。原作に記述されたヌーメノール人の偉大な諸侯の一人と思われるが、設定の一部にハムールとの類似が見られる。また、サウロンを恭順させた設定はアル=ファラゾーンの話を基にしたと思われる。
幽鬼となる前はエジプトのファラオのようなオリエントの君主を彷彿とさせる姿だった。
槌手王ヘルム(Helm Hammerhand)
かつてのローハンの王。強大な力を持つ領主シリク(warlord Siric)から、自分の娘のバーンウィン(Bernwyn)を嫁に差し出すよう要求される。断ったところ森の中でシリクの襲撃を受け瀕死の重傷を負い、そこに九つの指輪を与えられてその力で回復する。ヘルムはシリクを惨殺し、さらに我を失ってバーンウィンまで殺してしまい、やがて幽鬼となった。
ヘルムの設定は原作小説の追補編に書かれている内容と類似しているが、キャラクター名など細部が異なっており、ナズグルにもなっていない。
イシルドゥア(Isildur)
かつてサウロンから一つの指輪を奪った人物。あやめ野にて一つの指輪を失い、オークに殺された後、遺体はオークによってモルドールに運ばれる。そしてまだ自らの姿を取り戻していないサウロンによって九つの指輪をはめられ、幽鬼として蘇った。自らも亡霊を操る力を持つ。
原作小説には、イシルドゥアがナズグルとなったという記述はない。ドゥーネダイン王家の関係者が敵の手先と化す展開は『指輪物語ロールプレイング』や『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』にも見られ、そうした過去の作品の類似した設定をオマージュしたと思われる。
裏切りのナズグル(Rogue Nazgûl)
DLC『ガラドリエルの懐刀』に登場。リヤ(Riya)及びユカ(Yuka)という名の、姉妹のナズグル。中つ国の遙か東方、シェン王国(Kingdom of Shen)出身の姉妹。父のサゴン皇帝(Emperor Sagong)によってモルドールに送り込まれ、2人のナズグル及びその軍勢と戦ってこれを倒し、それぞれひとつずつ九つの指輪を奪い取って身につける。二人はシェン王国へ凱旋し勝利を称えられたが、指輪の影響によって堕落。父を殺して国を乗っ取り、暴政を働いて国を荒廃させた。
やがてふたりはサウロンの僕となってモルドールに呼び寄せられ、サウロンの僕として働く。だが魔王がタリオンに敗れ、サウロンとケレブリンボールが融合して炎の目となると、主人に反旗を翻し、モルドール征服に向けて動き始める。
共に中国の武人のような外見で、鎖鎌を武器にしている。出身地のシェンも王朝時代の中国に酷似している。
サウロン(Sauron)
前作同様、肉体を滅ぼされる前、恵みの王(物贈る君)としての美しい姿をしている場面や、鎧を纏った大男の姿で戦う場面がある。

行動可能な地域

スマートフォン用ゲーム

同名のスマートフォン用ゲームがAndroid、iPhone用に公開されている(日本語対応、基本プレイ無料)。同じキャラクターが登場するが、ゲームシステムなどは全く別物になっている。

登場人物

本編のキャラクターに加えて、前作で名前のみ言及されていた人物も登場する。

ゴルビン(Gorvin)
オロカルニ出身のドワーフ。弟のトルビンと共に各地で狩りをしながら旅していたが、伝説の白い大グラウグに殺された。
ハルラス(Hallas)
タリオンの妻ヨーレス(Ioreth)の父。元はミナス・ティリス城塞の衛兵で、黒門のレンジャーの隊長。
アズ=ラール
オログの小隊長
旅の仲間及び自由の民
アラゴルンレゴラスギムリボロミア等、一部のキャラクターは映画本編と異なる衣装で登場する。オリジナルキャラクターよりも強力だが出現確率の低いレアキャラ。

キャスト

役名声優
英語日本語
タリオンTroy Baker白川周作
ケレブリンボールAlastair Duncan
シェロブPollyanna McIntoshきそひろこ
カスタミアTravis Willingham
イドリルNicole Tompkins
バラノールIke Amadi
ダゴールJB Blanc
タランドール
カルナンToks Ologundoye七緒はるひ
エルタリエルLaura Bailey
ガラドリエルJennifer Hale
ゴラムLiam O'Brienチョー
ラットバッグPhil LaMarr
アングマールの魔王Matthew Mercer
スラダーンGideon Emery
槌手王ヘルムFred Tatasciore
イシルドゥアNolan North岡哲也
サウロンSteve Blum

日本語版は完全吹き替え音声設定可能だが、キャストロールに役名は書かれておらず、誰がどのキャラを吹き替えているのかは不明瞭。声優本人のTwitterなどで言明があったキャラのみ記述。

外部リンク

コメント

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照(コメントページ直接編集もこちら)

  • マップにはオスギリアスにもアイコンが表示されてるんだけど、行けるようになるのか? -- 2017-11-10 (金) 03:07:51
    • DLCではわからないけど、少なくとも本編では行けない。有名な場所の説明が表示されるだけ。 -- 2017-11-10 (金) 17:12:18
    • それは次回作「シャドウ・オブ・ミドルアース」にて(ウソです) -- 2017-11-11 (土) 13:52:51
      • 原題にはMiddle-Earthってシリーズ名が付いてるんやで。 -- 2017-11-12 (日) 03:54:03
  • この時代のデネソールやイムラヒルは何をしてたんだろうね。幽鬼人間の噂も聞いてたんだろうか。 -- 2017-11-11 (土) 00:22:38
  • 死に勝る恥でどんな言葉飛んでくるか楽しみだったのに -- 2017-11-13 (月) 19:30:47
  • サウロンは三木眞一郎っぽいと思った。 -- 2017-11-25 (土) 23:55:58
  • 米国の開発会社じゃなかったらオークだって、ごちゃごちゃアクセサリ付けてベラベラ雄弁なストリートギャングみたくされることもなかったはず。 -- 2017-11-30 (木) 22:09:42
    • 米国じゃなければそもそも指輪物語のゲームなんて作られてないだろうけどな -- 2017-12-28 (木) 08:57:06
  • タリオンが何かにつけイドリルの事を気にかけるのは、死んだ息子の面影を重ねてるからだろうか -- 2018-01-05 (金) 00:59:05
  • シェン王国って中国語っぽい響きだな -- 2018-02-18 (日) 03:41:24
    • でもユカはもろ日本名だな -- 2018-02-24 (土) 20:19:49
  • ラットバックの、筋肉馬鹿だと思ってた相棒が暗黒語と共通語のバイリンガルだったってオチすき -- 2018-02-18 (日) 22:30:37
  • スラダーンがハムールのシンダール語名で、スラダーン=ハムールの可能性はないでしょうか? -- 2018-02-22 (木) 04:23:29
  • これDLCでナズグル全員登場する流れかな? -- 2018-03-25 (日) 05:06:54
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*1 Middle-earth: Shadow of War will now launch worldwide on Oct. 10, 2017.
*2 『シャドウ・オブ・ウォー』開発中に亡くなったプロデューサーがゲームキャラとして登場【UPDATE2】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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Last-modified: 2018-05-18 (金) 20:51:02 (4d)