サウロンの(くち)

概要

カテゴリー人名
スペルMouth of Sauron
異訳サウロン様の代理人
その他の呼び名バラド=ドゥアの塔の副官 (Lieutenant of the Tower of Barad-dûr)
モルドールの使者 (Messenger of Mordor)
サウロンの汚らわしき代弁者 (foul Mouth of Sauron)
種族人間黒きヌーメノール人
性別
生没年不明

解説

サウロンの臣下で、暗黒の塔が初めて再建された時(the Dark Tower when it first rose again*1以来の、バラド=ドゥーアの副官である黒きヌーメノール人

先頭には背の高い凶悪な者が、真っ黒い馬に乗ってやって来ました。(中略)乗手は黒一色で身を包み、丈の高い兜も黒でした。しかしこれは指輪の幽鬼の一人ではなく、生きた人間でした。この者はバラド=ドゥアの塔の副官でしたが、その名はどの物語にも留められていません。かれ自身忘れてしまった名前なのですから。かれは「わがはいはサウロンの口だ。」といっていました。しかし話によればかれは背教者であったということです。かれは黒きヌメノール人と呼ばれる種族の出身だということで、そもそもこの種族はその昔この中つ国をサウロンが支配している頃やって来て、中つ国に居を定めた者たちでしたから、よこしまな知識に惹かれて、サウロンを崇拝しました。そしてこの男は暗黒の塔がはじめて再建されたとき、ここにやとわれたのです。かれは持ち前の狡猾さによってしだいに冥王の寵を得ていきました。そして妖術を大いに身につけ、サウロンの意向の多くを承知していました。そしてかれはどんなオークよりも残忍でした。*2

サウロンの口は黒門の戦いの直前、進軍してきたアラゴルンたちの前に、サウロンの使者として現われる。そこでキリス・ウンゴルの塔フロド・バギンズから奪われたミスリルの胴着エルフのマント塚山出土の剣といった品々を見せ、かれらを脅迫するとともに、「大河以東をサウロンの直轄領とし、大河以西はモルドールの属領とすること」「アイゼンガルドはサウロンの副官(サウロンの口のこと)の居城とすること」といったサウロンが和平に応じる条件を伝えた。
だがガンダルフに、フロド達が実は捕えられてはいないことを見抜かれて条件は拒絶され、西軍の大将達の怒気に圧されて追い返された。その時ガンダルフは「形見の品」として、ミスリルの胴着などをサウロンの口から奪い返している。
軍使達は逃げ去りながら取り決められていた角笛の合図を発し、黒門は開け放たれて黒門の戦いが開始された。

映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定

俳優ブルース・スペンス(Bruce Spence)
日本語吹き替え不明

劇場公開版には登場しない。原作ではサウロンの口が登場したとき、読者にとってフロドサムの生死は不明だが、映画ではフロド達が生きていることがわかるため緊迫感に欠けてしまう故、カットしたとピーター・ジャクソンはメイキングで語っている。
だが『王の帰還 エクステンデッド・エディション』には登場。エンドクレジットでの表記は「Black Lieutenant」。人間とは思えないおぞましい姿をしている。原作と同様にフロドの鎖かたびらなどを見せてアラゴルンたちを脅迫するが、その後は原作とは異なり、アラゴルンに首を刎ねられて殺害される。
特典映像によると、盲目であることをイメージしてデザインされている。

画像

『ロード・オブ・ザ・リング』におけるサウロンの口

ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定

『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』におけるサウロンの口

コメント

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照(コメントページ直接編集もこちら)

  • 口の中に色が着く食品を食べさせたい。ブルーベリーとか。 -- 2015-03-25 (水) 19:22:47
  • 映画版の彼は歯ブラシ大変そうだねw -- 2015-05-21 (木) 01:24:16
  • こいつヌーメノール人だったのか。アラゴルンとかと同列ってこと…?なのにあんなにしょぼかったのか。 -- 2015-06-19 (金) 11:19:06
  • 何歳だろう。 -- 2016-05-29 (日) 19:29:48
  • こいつがヌーメノールなら、最後の同盟が戦った頃から生きてることになるぞ -- 2016-06-09 (木) 23:23:55
    • 可能性としてはそれもあるようですね。「かれ自身忘れてしまった名前」というところからサウロンの口は7つや9つよりも力の劣る「力の指輪」所持者だったという説もあるようです。 -- 2016-06-10 (金) 21:51:57
      • なるほどその可能性はあり得ますね。 -- 2016-06-10 (金) 22:14:02
      • 「長寿をもたらすのは大いなる指輪(20の力の指輪)の特徴」というガンダルフのセリフがありますので、力劣る指輪で長寿を得たというのは考えにくい気がします。 -- 2016-06-10 (金) 23:42:33
      • もともと長かったヌメノールとしての寿命を、お得意の妖術とやらで更に引き延ばしていたとか? -- 2016-06-10 (金) 23:53:03
  • 代々サウロンに仕えた一族なのでしょうが「暗黒の塔がはじめて再建されたとき、ここにやとわれた」なんで(2951年に再建開始、3018に倒壊)ですので当人はそれほど長寿では無いかと -- 2016-09-25 (日) 23:28:48
    • notefoot1をよく見てみるといいですよ。「暗黒の塔がはじめて再建されたとき、ここにやとわれた」には2つの解釈があるのです。 -- 2016-09-26 (月) 00:02:13
    • 文面からしても「暗黒の塔がはじめて再建されたとき」というのは第二紀3320年で確定のはずです。根拠は以下。
      1、"はじめて"再建(it "first" rose again)と書いてあるからには、その後に二度目(second)の再建があることを示している。第三紀2951年の再建に二度目はない(指輪戦争で消滅するため)。したがってこのrose againは再建ではなく「再興」と訳すべきであり、最初の再興とは第二紀3320年を指しているとしか考えられない。(二度目の再興が第三紀2951年)
      2、追補編では黒きヌメノール人は「サウロンの没落後(最後の同盟のこと)、かれらの数は速やかに減少し、あるいは中つ国の人間たちとまざっていった。」と書かれており、第三紀933年にウンバールから追い払われたのを最後に歴史に登場しなくなる(以後ウンバールを奪取した勢力はいずれもハラドリム)。つまり第三紀末には黒きヌメノール人はすでに絶滅していることが示唆されている。
      サウロンの口は第二紀末~第三紀末までという異常な長命を保っていたと考えて良いわけですが、ファンの間でよく言われるように、その異常性を「自分の名前も忘れてしまった」という一文が示唆しているのでしょう。(ゴクリですら自分の名前を覚えていたことを考えると、この一文はまさに異常です) -- 2016-09-26 (月) 05:55:36
    • それだけ長期間生きてるのにナズグルのように肉体を失ったり、ゴクリのように異形化していないのは何故なんでしょう? -- 2016-12-30 (金) 10:03:34
      • ゴクリと違って元からのヌメノール人特有の長寿の肉体でしたからね。 まあ、映画版の容姿はあれですけど。 -- 2016-12-30 (金) 12:50:56
  • 「背教者」ってapostateか?と思って英語版をみたら「renegade」とあった。変節漢、裏切者ってわけか -- 2017-09-26 (火) 01:34:30
    • ヌメノールはヴァラールへの信仰によって成立してた国だから、背教というのはそういう意味だろう -- 2018-04-04 (水) 22:00:02
  • 映画だと、ヌメノールの正当な末裔のアラゴルンが、故郷の破滅に加担した裏切り者を討ったと解釈できる。挑発によってノコノコ誘い出された者はたいてい死ぬ、原作にも書かれている。 -- 2018-01-05 (金) 09:16:13
    • 前者はわかるけど…… -- 2018-01-05 (金) 19:47:16
    • 「古い事をしるした記録」ですねわかります -- 2018-02-18 (日) 16:37:56
  • 魂がマンドスに去った後には残されたエルフの新鮮な遺体にネクロマンシー的な妖術で自身の霊魂を憑依定着させた、力劣る指輪 を与えられるほどサウロンに忠実な人間の妖術士かも。 -- 2018-04-04 (水) 16:06:57
    • ICE設定でそう言うキャラがいる。指輪に魂が宿ってて、肉体が寿命を迎えたら別の人間に憑依して体を乗っ取るの -- 2018-04-04 (水) 21:23:57
  • 原作読んでると、ストーリーもいよいよ押し詰まって、いざサウロンか西方かどちらかが滅びるぞ、という段になって「大河以東は割譲な」「アイゼンガルドは俺の居城な」とか妙にリアルと言うか現実に足のついた要求を突きつけてくるのがちょっとシュールで困る -- 2018-07-22 (日) 04:40:18
    • 自分は彼の発言を通じて、その主サウロンの妙な小物臭さと現実主義を感じ取れた事が面白かったです。 躊躇いなく遥か格下の種族であるヌメノールの靴を舐めたり、エルフに美辞麗句で取り入ることで自らの権謀術数を成功させて来たサウロンの冷徹さや悪意が透けて見えるというか。 自らの圧倒的優位性で相手の抵抗心を折りつつ、相手に飲めなくはないギリギリの希望をチラつかせるのは中々の交渉手腕かと。 ただメタ的に言えば、この提案自体がまだサウロンが指輪を手に入れていないことを相手にバラしかねないもの(事実バレた)。 それに加え指輪の破壊の可能性を想定に入れなかった事も含め、つくづくサウロンは思考の飛躍が出来なかったが故に滅亡したのだなぁ、と個人的に感じさせたセリフです。 -- 2018-07-23 (月) 09:30:35
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*1 firstとあることから、これは第三紀2951年のバラド=ドゥーア再建を指すのではなく、第二紀3220年にヌーメノールの没落を逃れたサウロンがモルドールに戻って勢力を再建した時を指すようである。そうだとするとサウロンの口は3000年以上という、人間としては異常な長命を保っていることになる。
*2 指輪物語 王の帰還』「黒門開く」

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Last-modified: 2018-07-23 (月) 18:49:54 (28d)