サウロン

概要

カテゴリー人名
スペルSauron
その他の呼び名ゴルサウア(Gorthaur*1)、死人占い師冥王、偉大なる御目(Great Eye)、アンナタール(Annatar)*2、アルタノ(Artano)*3、アウレンディル(Aulëndil)*4
種族マイア
性別
生没年不明
不明
兄弟不明
配偶者不明
不明

解説

名は「身の毛のよだつ者」の意。シンダール語での名はゴルサウア。妖術士、死人占い師冥王。『指輪物語』における邪悪の根源。
第三紀のサウロンは肉体を失っており、炎を縁取った目という姿で描写される。その時点のサウロンは、配下からは「御目」「偉大なる御目」と呼ばれている。

第一紀以前のサウロン

元々はアウレに仕えるマイアであったが、やがてサウロンはメルコール(モルゴス)に仕えるようになり、メルコールの配下の中で最も力あるものとなった。メルコールがウトゥムノを支配していた時代と、その後一時メルコールがヴァラールに囚われていた時もサウロンはアングバンドを支配し、主人の召し出しを待っていた。やがてモルゴスと呼ばれるようになったメルコールが中つ国に帰還し、第一紀になるとモルゴスの下僕として働いた。
サウロンは、シルマリルを手に入れるためモルゴスの元に向かおうとしていたベレンフィンロド・フェラグンドを察知。サウロンとフィンロドは魔力のこもった歌でもって互いに戦い、ついにはフィンロドに勝って彼らを捕らえる。だがサウロンは、ベレンたちを救出に来たルーシエン、フアンとの戦いでは、巨大な狼に化けてフアンを殺そうとしたが返り討ちにされ、ルーシエンに降参して逃げ出している。
怒りの戦いモルゴスが滅ぼされると、サウロンはアマンの軍勢に降伏する。だがその後逃亡し、中つ国に隠れた。

第二紀におけるサウロン

1500年頃より、サウロンは美しい姿を装って、アンナタール、アルタノ、アウレンディルの名前でエルフに接近する。ギル=ガラドエルロンドには警戒されたが、サウロンはケレブリンボールに接近することに成功し、エレギオンケレブリンボール力の指輪を鍛えるのに手を貸した。その一方で1600年頃、自らのための「全てを統べる一つの指輪」を密かに鍛えた。
サウロンが一つの指輪を手にするとエルフは彼の正体を察知し、1693年よりサウロンとエルフの戦いが起こった。その結果エレギオンは荒廃して1697年にケレブリンボールは殺され、サウロンは七つの指輪九つの指輪を奪い、ドワーフ人間に与えた(三つの指輪は隠されていてサウロンの物にはならなかった)。1699年にはサウロンの力はエリアドールを席巻したが、1700年にヌーメノールの援助を得たギル=ガラドによって駆逐され、サウロンは1701年にモルドールに撤退する。
以後サウロンはモルドールを根拠地とし、オークや東方の人間達を支配下に置いた。だが3261年アル=ファラゾーンの指揮するヌーメノール軍の挑戦を受ける。ヌーメノール軍のあまりの強大さにサウロンは降伏し、3262年には捕虜としてヌーメノールに連れて行かれた。
サウロンはその地で、甘言によってアル=ファラゾーンに取り入り、ヌーメノールの人々の心を堕落させる。サウロンは、エルフにはあって人間にはない不死の命を獲得するため至福の国(アマン)に攻め入るよう、アル=ファラゾーンをけしかけた。そして3319年にはアル=ファラゾーンはアマンに攻め入ってサウロンの目論見通りとなったが、堕落した人間に対する至福の国の王の、怒りの力の巻き添えを食らい、サウロン自身ヌーメノールの島と共に水中に没した。
このことによって永遠に美しい外見を失ったものの、サウロンの魂は3320年に中つ国へと帰還する。サウロンはモルドールのバラド=ドゥーアに置いてあった一つの指輪を手にすると、再び形を取った。そこでナズグールたちかつての配下を再び集めて中つ国の覇権を握ろうとする。ところが、ヌーメノールにおいてサウロンの意のままとならなかったエレンディル達がヌーメノールの没落から生き残って、中つ国で王国を作っていることを知ると、憎しみを募らせて3429年に彼らの国に攻め入った。
しかしその時、サウロン自身の力は完全に回復していないのに対し、サウロンが中つ国を留守にしている間にギル=ガラドの力が増大していたのである。モルドールの軍勢は「最後の同盟」の軍勢に敗れ、3441年にサウロン自身もエレンディルギル=ガラドによって倒された。サウロンはイシルドゥアによって、ナルシルの柄本で指を切り取られ、一つの指輪を奪われる。こうしてサウロンは再び中つ国から姿を消した。

第三紀におけるサウロン

一つの指輪が滅ぼされなかったため、またサウロンは蘇り、1100年頃にドル・グルドゥア死人占い師として姿を現した。サウロンはその地で、行方不明となった一つの指輪の捜索を開始する。
2941年にはドル・グルドゥアは「白の会議」によって攻撃され、サウロンは逃走したが、その時既に彼はナズグールを使ってモルドール帰還の準備を果たしていた。彼はモルドールに戻り、一つの指輪を捜索する一方で、中つ国を支配するために軍勢を動かし始める。
第三紀末、サウロンは強大な力を保つようになっていた。サウロンの軍勢は、一つの指輪の力が無くてもあわやゴンドールを滅ぼすところであったが、フロド・バギンズによって一つの指輪は滅びの罅裂に投げ込まれ、破壊される。こうしてサウロンの力は消滅した。

映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定

俳優(未入力です。協力をお願いします)
日本語吹き替え(未入力です。協力をお願いします)

ロード・オブ・ザ・リング』冒頭の最後の同盟の戦いの回想シーンにて登場。矛を振り回して、エルフと人間の同盟軍と戦っている。他のシーンでは原作の描写通り、炎に縁取られた目として登場する。

実は本来のシナリオでは、『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』においてアラゴルンとサウロンが、黒門にて直接戦うシーンが登場する予定であり、撮影も行われていた(このシーンでは、サウロンは最後の同盟の戦いと同じような姿である)。サウロンはアラゴルンのアンドゥリルによって体を貫かれるが、その攻撃は効かない。だがその時フロドが一つの指輪を破壊したためサウロンが消滅する、となる予定であった。
しかし公開された映画では原作通りに、黒門での戦いにはサウロンは登場しないようシナリオが変更される。撮影済みのアラゴルンとサウロンの戦闘シーンは、編集によってアラゴルンとトロルの戦闘に差し替えられた。

ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定

第二紀、エレギオンのエルフの時に接近した時の偽名の一つとしてAntheronを使い、ナルメレス?に接近、ナルクイルを作るのに力を貸した。アンナタールなどの名がゲーム内で使われなかったのは、権利上の問題(Turbine社が『シルマリルの物語』にしか登場しない固有名詞を使用する権利を有していないため)。

コメント

最新の6件を表示しています。 コメントページを参照

  • 別世界通信やオールマルクス、50年代の一部の批評家によるとサウロン=スターリン -- 2008-02-09 (土) 02:35:07
  • モルゴスに比べたら小物もいいとこですね。本来のマイアとしての力はサルマンやガンダルフよりだいぶ格下ですし。ただ第三紀の時点では他のヴァラやマイアの直接的な「力の干渉」がないので、やはり当時の中つ国では圧倒的な存在ですね。まあ上古エルフの英雄が一人でも生き残っていればすぐに打ち倒されてたかも・・・ -- 2008-02-19 (火) 15:11:25
  • ヌーメノールの軍事力が絶頂を向かえ、かつあっちこっちに植民地を作っていた時期に、東夷、ハラド、ハンドを属国化しているわけで、良くも悪くもずるさがない上古の英雄はだまくらかされて終わりな気もしますが…… -- 2008-02-27 (水) 22:51:39
    • たしかに。上古エルフは単純ですからねえ。まあ正面から武力でガチ衝突すればサウロンは一方的にボコボコにされるけど、ヌーメノールの時みたいに武力では太刀打ちできない相手を、知略で惑わして最終的に勝利するというのがサウロンが一番得意とするところですからね。 -- 2008-03-26 (水) 14:49:49
  • あまり指摘されませんが、サウロンはアウレの民ということで、同じアウレの民であるサルマン(クルモ)とはアマンで知り合い同士だったのかもしれません。そのあたりにサルマンの指輪学への造詣とパランティーアによるバラド=ドゥアとの通信へと至る一つの背景があるように思うのですよ。アマンでは両者はライバルだったのかもしれません。もちろん、サウロンの方が一枚役者は上のようですがね。 -- 冥王 2008-04-21 (月) 23:29:38
    • 中つ国すなわちこの世に降り立ったマイアたちって、非常に限定された記憶しか持ってないように思えます。ガンダルフとサルマンの会話にしても、彼岸での記憶やかかわりについてはひどくあいまいにしか触れてない(たとえ二人きりでも)。意識下の深いところでは、ヴァリノールで受けた使命のことや互いに同族であることを「識って」いるのでしょうが、それは人間が過去の記憶を思い出す行為とは違うような気がします。おそらく感覚としては「前世の記憶」に近いのでは?ましてサウロンは暗黒に堕ちてからあまたの時を経ていますし、意識レベルは自分の悪意と欲望の影響で最低に落ち込んでいるでしょう。それでもイスタリがエルフやドゥーネダインたちとは違った相手であることは本能的に認識してるでしょうね。いずれにしても、「サウロンの内面」がもっとストーリーの中に描かれていたら面白いのになと思います -- 2008-04-22 (火) 00:17:15
    • サウロンはアマン建設以前に堕落してずっとメルコールの下で働いていたのではないでしょうか。メルコール自身アマンの地を踏んだ期間が限られているわけで、それ以前にサウロンはアングバンドを指揮しており、メルコールのアマン連行後はずっとそのアングバンドに潜んでいたわけですから、仮に一時でもアマンへ居たとすると堕落する機会がないように思えます。ですから、おそらくサウロンはアマンへ居たことは一時もないのではないかと。 -- クルニア 2008-04-22 (火) 00:58:24
    • まあアマンで接点があったかどうかはどこにも語られていませんが、アイヌアである以上、アマン創建前から両者存在していたわけで、知り合いになる機会は十分あったといえましょう。というか、そういう風に話を作ることも不可能ではないのではないかと思うのですよ。 -- 冥王 2008-04-29 (火) 08:22:14
  • ちなみにイスタリのアマン(及びそれ以前?)についての記憶は、曖昧になったということは『終わらざりし物語』に書いてあったと思うのですが、ガンダルフが自分の名前がオローリンであったことを記憶している程度には覚えているのだと思います。また任務がサウロンの打倒にあることを考えれば、過去のサウロンとの関係についての記憶も無くしてしまうのはどうかと思うので、「過去、サルマンとサウロンの間に何らかの関係があった」ことを仮定してはならない理由は無いようにも思えます。 -- 冥王 2008-04-29 (火) 08:27:55
    • あと、イスタリが「殺されることもあった」というのは、中つ国における死のみを指すのか、世界全体での消滅を意味するのか、若干難しいところですね。 -- 冥王 2008-04-29 (火) 08:31:06
      • アイヌアに完全消滅というのは無いかと。サウロンも指輪戦争で滅んだけど力を失っただけで魂は存在してるしね(ダゴールダゴラスで再び力つけるし)。「殺されることもあった」というのはエルフと同じく肉体の死を意味しているんじゃないかな。ガンダルフはバルログとの相打ちで「死んで」、魂はアマンへ帰りその後再び中つ国に派遣されてる。 -- 2008-04-29 (火) 17:28:23
  • なぜエオンウェは怒りの戦いの後、サウロンを殺さなかったのだろうか?別にヴァラールに怒られはしないと思うがなあ・・・。 -- ホビット 2008-08-15 (金) 13:25:51
    • メルコールも一度許された後あれですからね。しかしながら、これも『情け』ですよ。エオンウェの情けが大勢の者の運命を決することとなった……もしかしたら、サウロンがもって生まれた役割とは指輪を作ることであり、エオンウェはあそこで殺すことを許されていなかったのかもしれません。 -- 2008-11-27 (木) 18:22:36
    • 越権行為の如何はそれが正しいかどうかではないでしょう。たとえ正しい目的のためでも悪しき手段を用いてはならない、というのは教授が一貫して示している思想であるはず。 -- 2009-01-17 (土) 17:40:27
    • エオンウェにサウロンを裁く権利はなかった。 -- サウロン 2009-06-25 (木) 18:19:12
お名前:

*1 gorは「戦慄、恐怖」、thaurは「いとうべき、憎悪すべき」という意味
*2 「贈り物の君」の意。エレギオンのエルフに接近する時に使った名
*3 「高貴な細工師」の意。エレギオンのエルフに接近する時に使った名
*4 「アウレの下僕」の意。エレギオンのエルフに接近する時に使った名

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Last-modified: 2009-11-06 (金) 04:44:39 (15d)