ゴンドールの烽火 †
概要†
カテゴリー | 地名 |
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スペル | Beacons of Gondor |
異訳 | ゴンドールの烽火山、ゴンドールの烽火台 |
その他の呼び名 |
解説†
「見よ! ゴンドールの烽火がともされた。救援を求めておるぞ。戦いの火口がついたのじゃ。見よ。アモン・ディーンに火が、アイレナッハに焰が見える。どんどん西へ伝わっていくわ。ナールドル、エレラス、ミン=リンモン、カレンハド、それからローハンの国境ハリフィリアンの山々に。」*1
白の山脈にある、ゴンドールとローハンに危機が迫った時、互いの国に救援を求めるための烽火台。
山脈の稜線に沿って設けられており、北側では東から西にアモン・ディーン、アイレナッハ、ナールドル、エレラス、ミン=リンモン、カレンハド、ハリフィリアンの順に並んでいる。烽火台のある地点にはそれぞれ駅伝が配置され、烽火に加えて早馬の伝令によって報せが伝えられるようになっていた。危急の際には急使によって赤い矢が届けられる。
ガンダルフの言葉によると、烽火台は山脈の北側だけではなく南側にも連なっており、北はローハン(カレナルゾン)、南はベルファラスにそれぞれ連絡ができるようになっていたという。しかし南側の烽火台についてはそれ以上言及がなく、詳細は不明。
歴史†
烽火台は、パランティールが使用不能になって以後に整備されたものである。
『終わらざりし物語』にはより詳細な記述がある。最古の三つの烽火台(アモン・ディーン、アイレナッハ、ミン=リンモン)は元々、アノーリエンに連絡を伝えるために築かれたものだった。第三紀2510年にカレナルゾンにローハンが建国されると、ゴンドールとローハンはエオルの誓いで結ばれた。両国は互いの存亡の危機には救援を差し向ける同盟関係となり、その連絡のために烽火台が整備されたのである。
とはいえ、ローハンの側から救援を求めることは稀であり、烽火はもっぱらゴンドールからローハンに向かって危急を知らせるのに使われた。
指輪戦争ではデネソール二世の命により、3019年(大いなる年)3月8日頃の夜に点火された。烽火山に次々と火が点る様子を、ミナス・ティリスに向かってアノーリエンを通行中だったガンダルフとペレグリンが目撃している。
9日には急使のヒルゴンによって、やしろ岡のセーオデンの許に赤い矢と伝言が届けられた。そのためロヒルリムは遠征軍を組織し、ゴンドール救出のために出発することになった。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定†
点火の経緯が大きく改変されており、救援を求めようとしないデネソールに対し、ガンダルフがピピンを差し向けて独断で点火したことになっている。
また烽火台の位置も異なっており、原作では最後の烽火台(ハリフィリアン)は両国の国境地点にありそこで烽火の連絡も途切れるが、映画ではミナス・ティリスからつながってエドラスのすぐそばまで達している(そのため赤い矢も登場しない)。
画像†
ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定†
原作におけるガンダルフの発言通り、白の山脈の北側だけではなく、ドル・アムロスの方面に続く烽火台も存在している。
コメント†
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