ケリン・アムロス

概要

カテゴリー地名
スペルCerin Amroth
その他の呼び名アムロスの塚(mound of Amroth)

解説

順番が回ってきて目隠しをはずして貰うと、フロドは(おもて)を上げ、思わず息をのみました。みんなは開けた場所に立っているのでした。左手には大きな塚山があり、上古の春と変わらぬ青々とした緑の草地でおおわれていました。そしてそこには王冠を二重に置いたように木が環状に二列に植わっていました。外側の木は樹肌が雪のように白く、葉はすでに落ちていましたが、その姿のよい裸の枝ぶりだけでも美しい木立ちでした。内側の木は非常に丈の高いマルローン樹で、今もまだうすい金色で装われていました。二列の木に固まれた中央に一本の大樹がそびえ立ち、その高い枝の真ん中にきらきらと白いフレトが光っていました。木々の根元の草地にも、緑の丘の()にも、星のような形の小さな金色の花が一面にちりばめられていました。またその間には、ほっそりした茎にうなじを垂れ、淡い淡い青をまじえた白い花が咲き乱れていました。花々は鮮やかな緑の草の中にかすみのようにぼうっと光っていました。これらすべてのものの上には空が青く広がり、午後の日射しは赤々と丘を照らし、木々の下に長い緑の影を作っていました。*1

シンダール語で「アムロスの築山」の意。ロスローリエンの中心部近く(カラス・ガラゾンの外)にある塚山。ただしアムロスの遺体は発見されていないので、彼の遺体はここにはない。*2
エラノールニフレディルが咲き乱れる地で、かつてアムロスが館を建てたところ。

ケリン・アムロスは第三紀2980年に、アラゴルンアルウェンが婚約の誓いを交わした場所である。指輪の仲間ロスローリエンに入ったとき、ハルディアによってケリン・アムロスを案内された。

塚山の麓に降りてくると、アラゴルンがいました。木のように物もいわずじっと立っていますが、その手には小さな金色のエラノールの花が握られ、その目には光が宿っていました。何か美しい思い出に浸っているところでした。かれに目を向けたフロドは、アラゴルンがかつてこの同じ場所にあったそのままのものを今またその目で見ているのだということを知りました。けわしい歳月の(あと)がその(おもて)から取り除かれ、アラゴルンはまるで白い衣装を身にまとった、すらりと背の高い美しい若殿に見えました。そしてかれはフロドの目には見えないだれかに向かって、エルフ語で話しかけました。「アルウェン ヴァニメルダ、ナマリエ*3」かれはそういうと、ふうっと息をついて、想いからさめたようにフロドを見てにっこりしました。
「ここには地上のエルフ界の核心がある。」と、かれはいいました。「そしてわたしの心も永遠(とわ)にここに住む。あんたとわたしの二人がまだこれからも歩んで行かねばならぬ暗い道の先に光があるとすれば別だが。さあ、一緒においでなさい!」そしてフロドの手を取ると、かれはケリン・アムロスの丘を去りました。そしてアラゴルンは、現身(うつしみ)の人間としては二度とここに戻っては来なかったのです。*4

またケリン・アムロスは、第四紀120年にアラゴルンが世を去った後、アルウェンが最後にその身を横たえた場所でもある。

世が変わり、かの女の全生涯が後代の人々からまったく忘れ去られ、エラノールニフレディルももはや大海の東には咲かなくなる日が来るまで、ここにかの女の緑の塚山がある。*5

ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定

『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』におけるケリン・アムロス

コメント

コメントはありません。 Comments/ケリン・アムロス?

コメント: (他のコメントへの返信は、そのコメントのラジオボタンにチェックしてください)

*1 指輪物語 旅の仲間』六 ロスロリアン ケリン・アムロスを訪れたフロドの視点からの描写
*2 ケリン(Cerin)はシンダール語で築山(mound)のことで、墓ではない。墓としての塚山(mound)はハウズ(Haudh)
*3 "Arwen vanimelda, namárië!"、クウェンヤで「美しきアルウェン、さらば!」の意
*4 指輪物語 旅の仲間』六 ロスロリアン ケリン・アムロスを訪れたフロドの視点からの描写
*5 追補編』「アラゴルンとアルウェンの物語(その一部)」より

トップトップ   編集編集 凍結凍結 差分差分 バックアップバックアップ 添付添付 複製複製 名前変更名前変更 リロードリロード   新規新規 一覧一覧 単語検索単語検索 最終更新最終更新   ヘルプヘルプ   最終更新のRSS最終更新のRSS
Last-modified: 2015-08-25 (火) 16:20:04 (910d)