- バラヒルの仲間ギルドール(Gildor)については、ギルドール(バラヒルの仲間)を参照してください。
ギルドール†
概要†
解説†
放浪の上のエルフ。フィンロド王家のギルドール・イングロリオンを名乗る。
塔山丘陵の向こう(灰色港付近?)に住処があると思われるが、エリアドールを放浪しており、フロド・バギンズたちは末つ森で彼の率いる上のエルフの一団に出逢った。
フロドは彼のことを知らなかったのだが、ギルドールは以前からビルボ・バギンズと交友があったため、ビルボの養子であるフロドの顔も名前も知っていた。ギルドールは黒の乗手(ハムール)に追われていたフロドたちを森の宿りに招待して一夜を共に過ごし、彼らに安らぎと助言を与えた。
指輪戦争後、ギルドールはエルロンドとガラドリエル、そしてビルボと灰色港に向かう途中、以前と同じように末つ森でフロドと再会する。それから彼らと共に灰色港に向かい、大海を渡ってアマンへ去った。
来歴について†
本人によるとフィンロド王家(the House of Finrod)の上のエルフである。だとするとナルゴスロンドの破壊からドリアスに逃れ、それからキールダンかギル=ガラドの許に避難したと思われる。
『シルマリルの物語』にも『終わらざりし物語』にもギルドールに関する記述はなく、その来歴は謎に包まれている。
ただし『終わらざりし物語』によると、1966年の『指輪物語』の改訂前には、フィナルフィンがフィンロドという名前であり、フィンロドはイングロール・フェラグンド(Inglor Felagund)という名前に設定されていた。指輪物語の改訂版で、追補編にあった両者の名前はこの変更に応じて修正されたが、『The History of Middle-earth』によるとギルドールのこのセリフだけは修正されないまま残された。
これがトールキンのミスなのか、あるいは意図的なものかは不明である。
もしミスであったならば、彼は「フィナルフィン王家の」上のエルフということになる。
また、イングロリオン(Inglorion)という名前は「イングロールの息子」という意味に解釈することも可能であり、そこからギルドールはフィンロドの息子と設定されていたのではないかと想像するファンもいるが、それを示すような資料はない。
画像†
映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定†
エクステンデッド・エディションではフロドとサムがホビット庄内で灰色港に向かうエルフ達を目撃するシーンが追加されているが、フロド達とエルフ達は会話しておらず、ギルドールの名前も出てこない。
ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定†
北連丘のリン・ギリアスにおり、その地のエルフの指導者として登場する。
外部リンク†
コメント†
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