エイセル・イヴリン†
概要†
解説†
シンダリンで「イヴリンの泉(Ivrin's Well)」の意味。エレド・ウェスリン(影の山脈)の南麓にあるイヴリンの滝が流れ落ちる淵。ナログ川の水源。
この淵の近くでノルドールの上級王フィンゴルフィンによってメレス・アデルサドの宴が催された。
グウィンドールがトゥーリンを連れてナルゴスロンドに向かう際に立ち寄り、イヴリンの水を飲ませて茫然自失となっていたトゥーリンを癒した。だが後にナルゴスロンドへ進撃するグラウルングによってこの地は破壊され、その水は汚されてしまった。その後、トゥオルとヴォロンウェがゴンドリンに向かう道中、グラウルングに呪縛をかけられてナルゴスロンドからドル=ローミンへ向かうトゥーリンとこの地ですれ違った。
かつてここには、流れ落ちる水にうがたれた大岩のくぼみの中に見事なイヴリンの淵があり、その周り全体は、山脈の下の木に覆われた窪地だったが、今、そこは汚され、荒れ果てた土地になっているのをかれは見た。木々は焼かれ、根こぎにされ、淵のへりの岩は壊されていた。そのためイヴリンの水は流れ出てしまい、廃墟の中の大きな不毛の沼と化していた。今ではそこにあるものはただ凍った泥の堆積と、地面の上に汚れた霧のように立ちこめる腐ったものの臭いだけだった。*2
コメント†
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