- ゴンドール15代目の王エアルニル一世(Eärnil I)については、エアルニル一世を参照してください。
エアルニル二世†
概要†
解説†
テルメヘタールの子孫であるシリオンディルの息子。
ゴンドール32代目の王。剛勇の人物だが、思慮分別を持ち合わせる賢明な人物でもあった。
ゴンドールが北から馬車族、南からハンド人とハラドリムに攻撃されて存亡の危機に陥った時、南軍の将軍であったエアルニルは1944年に南イシリエンでポロス川を渡ってきたハラド軍を粉砕してから北に反転。既に勝利を収めたと思って油断していた馬車族の本営を襲ってこれを撃破、ゴンドールを救った。
当時のゴンドール王オンドヘルはこの戦いで息子達と共に死んだため、オンドヘルの娘フィーリエルを妻としたアルセダインのアルヴェドゥイがゴンドールの王位を要求した。しかし当時、アルセダインの国威がゴンドールに比べると非常に小さなものになってしまっていたため、アルヴェドゥイの要求は執政ペレンドゥルを中心としたゴンドール人によって拒否された。結果、ゴンドール王家の出であるエアルニルが王位を要求し、1945年にエアルニル二世王となった。
とはいえエアルニル及びゴンドールと、アルヴェドゥイ及びアルセダインの関係が険悪だったわけではなく、エアルニルは自分がゴンドールの法と必要に従って戴冠したことをアルヴェドゥイに知らせ、以下の言葉を伝えた。
『しかし予はアルノールの王権を忘れるものでもなく、またわれらの血族関係を否定するものでもない。またエレンディルの両王国が疎遠であることを願う者でもない。予は貴国が必要とされる時には、可能な限り、援軍を送るつもりである。』*1
この言葉通り、エアルニルはアングマールに攻撃されて滅亡に瀕したアルセダインを救援するため、息子のエアルヌルが指揮する軍勢を灰色港に派遣した。彼らがアルセダインとアルヴェドゥイを救出するには到着が遅すぎたが、この軍勢のお陰でアングマールはエリアドールより駆逐された(フォルンオストの合戦)。
ゴンドールの王冠は、エアルヌルが魔王との一騎打ちに旅立つとき、エアルニルの亡骸の膝の上に置いていったという。
コメント†
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