ウトゥムノ†
概要†
解説†
生身の命を持つ者の中で、ウトゥムノの地下深く降りていった者がどこにいるというのだろう。あるいは、メルコールの暗い意図を探った者が、どこにいるというのだろう。*2
クウェンヤで「地獄(Underworld)」の意。
上古のはじめに中つ国北方にあったメルコール(モルゴス)の最初の地下大城砦。灯火の時代に鉄山脈を防壁としてその背後に築かれた。メルコールはここに拠って長いあいだ暗闇の中つ国を支配していた。
二つの木の時代にクイヴィエーネンでエルフ族が目覚めると、メルコールは彼らに害をなした。エレッセアの賢者達に信じられているところによると、メルコールに捕らえられたエルフはウトゥムノの地下牢でおぞましい拷問を受け、オークへと変貌させられたという。
そのことを知ったヴァラールはエルフを守るために力の戦いを起こした。ウトゥムノは長い戦いの末に陥落し、徹底的に破壊された。
後に中つ国に舞い戻ったモルゴスは、ウトゥムノの前哨基地であったアングバンドを新たに根拠地とするようになったため、第一紀以後の歴史にはウトゥムノは登場しない。
コメント†
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