ウォマワス・ドラス

概要

カテゴリー地名
スペルWômawas Drûs
その他の呼び名ウォマウ国(Wômaw Realm)

解説

ICE設定に登場する、中つ国の遥か東方、赤の山脈の東側に位置する大国。名前は「恵まれし民の領域(Dominion of the gifted People)」を意味する。ハムールの出身地で、第二紀にこの地に飛来したを崇拝する教団によって、四つの部族が統合されて生まれた国であり、竜ウトゥムコードル(Utumkodur)の庇護の下、勢力を拡大。一時はヌーメノールに対抗する東方世界の最強国となったが、君主であるコムール一世(後のハムール)がサウロンの配下のナズグールと化して以降、モルドールへの恭順と離反を繰り返すようになり、第三紀の中頃には幾つもの勢力に分裂した。

領土

主要な地名

  • The core-Lands
    • Cuivac Wômaw
    • Góak
    • Móak
    • Wôm Shryac
  • Aegan
  • V'shrang
  • Islands of Romenear
    • Kosth Leer
    • Rôlfandas
    • Thuriac Codya
    • Uiven
  • Haen
  • Helcar Sael
  • Kael
  • Karn Ord

歴史

建国

第二紀の初頭、第一紀の大戦を戦ったの生き残りであるウトゥムコドゥール(Utumkodur)がオロカルニの北に飛来した。この竜は元々、モルゴスアヴァリを牽制するために東方へと差し向けたとされるが、モルゴスの敗北によってその意思から自由の身となった彼女は、やがてアヴァラダン(Avarandan)と総称される極東の人間たちの信仰を集めるようになった。

やがて創設されたウトゥムコドゥールを奉る竜の教団の下にはウォマク(Wômac)、ウォム(Wôm)、カラワーン(Krawaan)、ナリグ(Narig)の四氏族が集い、一つの連合体を形成。ウォマウと呼ばれる民を形成した。竜から秘術を授けられた教団の指導の下、ウォマウの信奉者たちは近隣の諸部族を征服、同化することで勢力を拡大していき、やがてムール(Mûl)と呼ばれるウトゥムコドゥールの神官を王に頂く国家、ウォマワス・ドラスを建設するに至った。

時を追うごとに竜の力はますます強大になっていったが、最終的にはエルフの女王モルミレスール(Mormiresûl)に率いられたアヴァリの軍勢がウトゥムコドゥールの寺院を攻撃、黄金の竜神は殺された。これにより、新たなヒオン(Hion、東方世界の首長の称号)がウォマワス・ドラスのムールに即位し、彼はエルフの友となった初めての君主となった。

エルフの友として

西方でエダインにその血が受け継がれたように、ウォマウのヒオンの家系にはエルフの血が濃く受け継がれており、それが他の氏族から一歩抜きんでた長命をもたらしていた。アヴァリから大きな影響を受けたウォマウは多くの魔法や秘術を学び、それによる文化の進歩は彼らに多大なる恩恵をもたらす事になった。また、政治及び軍事上の発展は中つ国の東岸地域における彼らの覇権を確立させ、ウォマウは以後1000年以上に渡ってその覇権を保持し続けることになった。

ヌーメノールとの衝突

ウォマワス・ドラスの勢力に対抗しうる力を持っていたのは遥か西方の国の民であるヌーメノール人だけであった。第二紀900年の初め、西方より訪れたドゥーネダインの航海者たちはウォマウ領内に初めて交易の拠点を築いた。その後650年の間に、東方における彼らの影響は増大続け、南東の島々に築いた植民地を要塞化、ウォマウ領南部の諸部族を動揺させるなど、その姿勢は次第に支配的かつ攻撃的なものになっていく。そして最終的には、当初は交易の為に築かれた筈の彼らの居留地は奴隷狩りと略奪のための拠点と化していった。

事態を重く見たムール・タヌール(Tanûl)はモルミレスールとその評議会の助力を求めた。その時、女王の下にはアンナタールと名乗る男が訪れており、女王の調停によって彼はムールの信頼できる友となった。アンナタールが何者なのかは知られていなかったが、彼の持つ強大な力は明らかに、彼がマイア、特にアウレの眷属であることを示していた。この謎めいた人物の動向がやがて、タヌールの後を継いだ息子、コムール一世(Kómul I)と帝国を数奇な運命へと導くことになる。

竜王コムールの堕落

第二紀1744年にウォマワス・ドラスの都ラエグ・ゴアク(Laeg Goak)にタヌールの長男として生まれたコムールは7歳の時に母クレア・シェイ(Klea-shay)を亡くしており、父王の側近のエルフ、ダルダリアン(Dardarian)の養育を受けていた。そのため、コムールは1844年にムールに即位して以降もダルダリアンの言いなりとなって人格を退廃させた上、不死に対する絶え間ない羨望の念を植え付けられていた。

コムールの治世中には数多くの魔術が学ばれたが、その軍国主義的支配体制によって人心は離れていき、在位150年を迎える1994年頃にはヒオン(諸侯)の多くが王への忠誠心を捨て去り、外界からの干渉に甘んじるようになっていた。これに怒り、同時に恐れをなしたコムールは古い同盟者であるダルダリアンに助けを求めた。オロカルニの西麓にある湖の日の出の島(Isle of Sunrises)でダルダリアンと再会したコムールは、彼女の治める国ヘルカルス(Helkanen)との盟約を結ぶのに同意。この連合はヌーメノール側からも譲歩され、彼らのあからさまな侵略行為を食い止めるのに成功。ドゥーネダインの関心を戦略的価値から交易に向けさせることに成功した。

しかし、この行動がヒオンヴォール(ヒオンを束ねる大首長の称号)の堕落を招く結果となった。第二紀1996年、密かにサウロンに仕えていたダルダリアンから、コムールは恋人の証として贈り物を受け取った。これこそが人間に与えられるべく作られた九つの指輪のうちの一つであり、コムールは指輪の王の不滅の奴隷と化してしまった。

そして1997年、コムールの従兄弟アオーン(Âon)の下に反体制派の諸侯が集結、忠実なヌーメノール人の支援を受けて蜂起した。血塗られた権力闘争では36人以上の家臣達が粛清の対象となり、ウォマワス・ドラスは混乱状態に陥った。民衆の支持を失い、宮廷でも孤立無援の状態に陥って7か月後、コムールはラエグ・ゴアグから逃亡、アオーンが新たなムールとなった。国内には廃位された王の身に起こっていたことの真相を知る者は殆どいなかったが、この交代劇によりウォマウは影の支配を免れた。しかし、憎悪を募らせたコムールはいつの日か復讐を果たすことを誓い、それは数千年の後に実現されることとなる。

ナズグールの暗躍と帝国の分裂

コムールが去った後も、冥王の脅威が完全に去ったわけではなかった。領内ではダルダリアンの配下であるウルガリン(Ulgarin)の教団べラエン=アン=ヴォルイル(Belaen-an-Voryl)が収賄や脅迫などあらゆる手段でウォマウの民にサウロンへの信仰心を植え付けようと試みており、南方の隣国ロカス=ドラス(Lôchas Drûs)では依然として、もう一人のナズグールであるドワルの一族による支配が続いていた。また、西方世界でサウロンに仕える傍ら、ハムールはサウロンがヌーメノールの虜囚となっている間などを利用してしばしば東方に舞い戻り、サウロンを信奉する勢力を使って自らの旧領を奪回しようと試みた。

これらの脅威は、最後の同盟との戦いにサウロンが敗れて力を失い、同時にその配下の幽鬼たちが姿を消したことでようやく取り除かれたのである。しかし、冥王とその配下の9人はウォマウ領の近隣にある鉄の森(Iron Forest)に潜伏し復活の機会を伺っていた。

数千年後、サウロンが再び中つ国に姿を現し、死人占い師としてドル・グルドゥアになりを潜めるのと同時に、ナズグールも故国へと帰還を果たす。ハムールは風の山脈(Wind Mountains)のマン(Mang)とサルト(Sart)に要塞を築き、そこを拠点にかつて自分を追放したウォマワス=ドラスに揺さぶりをかけ始めた。その攻勢に圧倒されたウォマウは第三紀1794年に分裂、数多の諸侯が正当なヒオンヴォールに名乗りを上げ、互いに覇権を争う戦乱の時代へと突入した。西方から訪れた魔法使いリアニス(Lianis)とヘラマン(Helaman)はウォマウのヒオンに働きかけ、サウロンの勢力が東方で増長するのを食い止めようとしたが、それもわずかな効果しかもたらさなかった。

闇の勢力への反旗

第三紀2400年、ハムールと配下の軍勢は旧ウォマウ領の全域を併合するのに成功し、ここに極東世界全域が冥王の秩序のもとに服すことになった。暗黒の伝道師たちは人々に冥王の法規と信仰を強要する中、青の魔法使いたちは大陸中央部の平原地帯に逃れ、平原を放浪する無法の民やアヴァリの下に身を潜めつつ、各地の反乱を援助し続けていた。

2656年、ウォマワス・ドラスのムールは山脈を越えた大陸中央部へと軍を進出させ、勢力拡大を試るが、これは平原の民とアヴァリ、ドワーフの連合という予想外の障壁によって阻止される。軍勢は青の魔法使いの指導する国フェアマルディ(Feamardi)とルイネマール(Luinemar)の国境で打ち破られた。これをきっかけにムールの座は挿げ替えられ、極東には新たにオーン(Ôn)という国が独立。モルドールへの反旗を翻しサウロンの下僕たちの尽くを駆逐した。

3019年、サウロンは自らが西方世界の攻略にかかるのと時を同じくして、極東方面の配下にも東方に残る反乱の火種を根絶やしにするよう命じた。サウロン側に付いたあらゆる勢力の連合軍がオーンを攻撃するが、一つの指輪が破壊され、サウロンが中つ国から完全に放逐されると、庇護者を失った闇の勢力は反乱者たちの反撃によって瓦解していった。その後第四紀に入った後もオーンは命脈を保つことになる。

画像

womawas.gif

外部リンク

コメント

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  • 当wikiや他の掲示板でしばしば、この国が中国をモチーフにしているという話を耳にしますが、その設定のソースは何処かにあるのでしょうか? -- 2015-09-29 (火) 00:17:58
    • 私も知りませんが、この項目の解説文章を見ると「東洋(中国)では龍は神聖な動物」という話から連想したのでは、という気がします -- 2015-09-29 (火) 01:11:33
    • この国の将兵のイメージ絵が確か中国的な鎧だったり、日本の大鎧だったりするんで部族ごとにモデルの国が違うのかもしれません。 -- 2015-12-22 (火) 16:03:38
      • 自レスですが大鎧ではなく当世具足でした、訂正いたします。 -- 2015-12-22 (火) 16:08:24
    • Middle-earth Roleplaying Wikiの記述だと、東アジアよりアメリカ先住民とか北アジア地域の文化を基にしてるらしいよ。むしろ中国はICE設定で補完されてるIbavihttp://merp.wikia.com/wiki/Ibaviって別の氏族の方が近い感じがする。まだ全部読んだ訳じゃないから確証はないけど。 -- 2015-12-22 (火) 18:23:19
  • このUtumkodurってスマウグの兄弟竜って設定なんだよね -- 2015-12-22 (火) 16:10:39
  • 海外のWikiで拾った情報を基に作成してみたのですが、果たしてこのWikiに相応しい記事なのだろうかと今さらながら疑問に思うようになりました… -- 2015-12-22 (火) 18:32:48
    • 個人的には嬉しい。以前ハムール関連でウォマウを目にしてからちょっと気になってたので。記事制作お疲れ様です。 -- 2016-06-12 (日) 13:19:58
  • ICEの地図見ると領土面積が全盛期のゴンドールと張り合うくらいあって、東方のドゥネダインとか呼ばれるのも納得の設定だった -- 2016-05-19 (木) 10:32:46
  • Isle of Sunrises=日本? -- 2016-06-07 (火) 12:18:59
    • 赤の山脈の西側(=内陸)の湖にあるから多分違う -- 2016-06-07 (火) 14:53:42
    • 日本らしき国は別に設定がある -- 2016-06-13 (月) 02:01:15
  • 竜と不老不死への崇拝、美女にうつつを抜かした王がすげ替えられる展開、大帝国の分裂。やっぱり中国を意識してるとしか思えんないんだよなあ… -- 2016-06-12 (日) 02:54:19
    • だよねえ。アメリカインディアン意識させるところなんて殆どなくね?植民して来る西方人と戦ったところくらいか。 -- 2016-06-12 (日) 10:13:29
      • 部族ごとに首長を頂いてる所とか、赤肌の直毛とかか。固有名詞と話す言語がアメリカ先住民諸語をベースにしてあるってことらしい -- 2016-06-12 (日) 21:58:41
      • ヌーメノール=列強、ウォマワス=清じゃないか? -- 2016-06-13 (月) 02:00:25
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Last-modified: 2016-08-08 (月) 01:33:49 (561d)