アーケン石 †
概要†
カテゴリー | 物・品の名前 |
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スペル | Arkenstone |
その他の呼び名 | スラーインのアーケン石 (Arkenstone of Thrain) 山の |
解説†
山の精髄と称される、白く輝く大宝玉。スラーイン一世がエレボール(はなれ山)の底根で発見したもので、ソーリン二世曰くその価値は、山の下の王国の財宝全てを合わせたよりもなお貴重であるという。
「アーケン石、ああ、アーケン石よ!」とソーリンは、夢みるようにひざの上にあごをのせて、くらやみのなかでつぶやきました。「千の切りだし面をもった大きな球じゃった。火をうければ白銀のごとく、日の光にかざせば水のごとく、星々の下で見れば雪のごとく、月の光をあびて雨のごとく、かがやいたものよ。」*1
スマウグがエレボールを占拠したときに、数多くのエレボールの財宝と共に、スマウグによって奪われた。
そのまま財宝の山の上に埋もれていたが、ビルボ・バギンズが発見し、その美しさに魅せられてつい独断で自分のポケットに入れてしまう。ソーリンは山の下の財宝の中でも何よりもアーケン石に執着しており、その心の激しさを知ったビルボはなおさら自分の行いを打ち明けることができなくなった。
やがて山の下の財宝を巡ってソーリンとバルド・エルフ王との間で争いが起こると、ビルボは密かにアーケン石を持ち出してバルドとエルフ王に渡し、状況を打開して交渉を進めるための材料として使うよう助言する。ところがこれを知ったソーリンは激怒してかえって態度を硬化させ、ビルボを仲間から追放、さらにダーインの援軍を待ってアーケン石も財宝もことごとく自分のものにしようとした。
五軍の合戦でソーリンは財宝への執着を断ち切って出撃し、戦況を好転させるが致命傷を負う。戦いの後、ソーリンはビルボと和解して身罷り、アーケン石はバルドによってソーリンの胸許に置かれ、エレボールの底根にある墓所に葬られた。
映画『ホビット』における設定†
スロールの時代に発見されたことになっている。「王の宝石(King's Jewel)」とも呼ばれる。
この石を持つ者が全ドワーフの王と見なされるため、ドワーフの軍勢を召集するのに必要という設定が付け加えられている。これを手に入れるために忍びの者であるビルボ・バギンズが仲間に選ばれたということになった。
劇場公開版ではこの石の顛末は描かれていないが、エクステンデッド・エディションでは原作通り、ソーリンの遺体と共に葬られる場面が入っている。
画像†
コメント†
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