- この森に住むエントの最長老については、木の鬚を参照してください。
ファンゴルン†
概要†
カテゴリー | 地名 |
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スペル | Fangorn |
その他の呼び名 | アンバローナ(Ambaróna) タウレモールナ(Tauremorna) タウレモールナローメ(Tauremornalómë) アルダロメ(Aldalómë) エント森(Entwood) 東の端(East End) |
解説†
シンダリンで「木の鬚」の意(この地に住むエントの木の鬚の名が、土地の呼び名に転用されたものと思われる)。
霧ふり山脈の南東、アイゼンガルドの北東、ローハンとロスローリエンの中間あたりにある、エントが住む森林。太古の大森林の生き残りで、第一紀以前には緑森大森林やロスローリエンの森とつながり、エリアドール一帯やベレリアンドに至るまで広がっていたという。
「これは古い森だ。とても古い森なのさ。」と、エルフがいいました。「それはそれは古いので、わたしなんか、君のような子供たちと旅に出てから感じたこともないほど、子供っぽくなったような感じがするくらいさ。この森は古く、たくさんの記憶を秘めてる。もし平和な時代に来たのであれば、ここで楽しくできるのに。」*1
幾重にも生い茂った樹木の列が灰色の黄昏の中に没しており、樹木の他には生物の気配を感じないほど森閑としている。ここの木々はエントに育てられたためにある程度の意志に目覚めており、闇の森や古森ほど重苦しくはないにしても濃厚な生の気配に満ち、森を害する者に敵意を持っている。中には大暗黒の暗闇がいまだに残存し、邪悪な心を持った木々の棲処となっている極めて危険な場所も点在するという。
大いなる年、オークの一団から逃げ出したメリアドク・ブランディバックとペレグリン・トゥックがこの森に逃げ込み、木の鬚と出会った。その結果サルマンの裏切りを知った森のエント達は寄合を開いて決起し、アイゼンガルドまで遠征してこれを陥落させた。
また、メリアドクとペレグリンを探してファンゴルンにやってきたレゴラスはこの森に魅せられ、指輪戦争の終結後にギムリを連れてこの森を散策したようである(その代わり、ギムリはレゴラスを燦光洞へ連れて行った)。
多数の名の意味†
わたしは歩く、アンバローナ、タウレモールナ、アルダロメを。わたしの土地を、ファンゴルンの国を。
この地は、木の根が長く、年月がつもって、タウレモールナローメの木の葉よりも厚いところ。*2
- アンバローナ(Ambaróna)
- クウェンヤでambaは上昇(upwards)、rónaは東(east)の意味。東の日が昇るところ、すなわち「東の端」の意。
- タウレモールナ(Tauremorna)
- エント流につなげたクウェンヤの形。taureは森(forest)、mornaは暗い(dark)の意味。
- タウレモールナローメ(Tauremornalómë)
- エント流につなげたクウェンヤの形。タウレモールナに、薄暗い(dusk)の意味のlómëを加えた語。
- アルダロメ(Aldalómë)
- aldaはクウェンヤで木(tree)の意味。
- エント森(Entwood)
- ローハンにおける呼び名。古英語のEntwuduを現代英語化した形。wuduは森(wood)のこと。
- 東の端(East End)
- 『unfinished index』によると、上古におけるファンゴルンの森の呼び名*3。この森は上古の大森林の東の端に過ぎなかった。
コメント†
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